SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アE-R モデル
- イデータフローモデル
- ウペトリネットモデル
- エ有限状態機械モデル
解き方のヒントを見る
記述と推測の境界を確かめる
要求をモデルで考えるときは、与えられた情報から直接読み取れる内容と、自分で補った前提を分けて整理しましょう。知っている用語や経験に引かれて、記述の範囲を広げて解釈していないかを確認することが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、考えた内容がどの情報に基づいているかに注目しましょう。判断の根拠を短く言葉にし、その中に明示されていない前提が混ざっていないかを確かめると、記述と推測の境界を意識して検討できます。
視点
モデルについての判断では、説明のために置いた仮定と、与えられた情報が支える内容を区別する視点が役立ちます。思い浮かべた内容の根拠をたどり、どこから自分の補足が入ったかを整理しましょう。
確認ポイント
- 考えた内容の根拠を、与えられた情報に結び付けられるか
- 記憶や経験から補った前提を、明示された情報と混同していないか
- 自分の補足が入った箇所を意識して、判断の理由を整理できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ペトリネットモデルは,場所・トークン・トランジションによって,複数の事象が並列に進行する状態や,条件がそろったときの同期を表現できる。
理由
ペトリネットモデルでは,トークンの配置とトランジションの発火条件を用いて,複数の事象の並列動作や,複数条件がそろうまでの待ち合わせを表現できる。
比較
E-Rモデルはデータの実体と関連,データフローモデルはデータの流れ,有限状態機械モデルは状態と遷移の表現が中心であり,この設問の同期表現にはペトリネットモデルが適している。
選択肢ア
これは不正解だよ。E-Rモデルは,実体,属性,実体間の関連など,データの構造を表現する要求モデルである。並列に動作する事象の進行条件や,事象同士が待ち合わせる同期を表すことを主な目的としていないため,設問の条件には合わない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データフローモデルは,外部 entity,処理,データストア,データフローなどを用いて,データがどこからどこへ流れ,処理されるかを表す。並列事象の同期や発火条件を直接表現するモデルではないため,適切ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ペトリネットモデルは,場所,トークン,トランジションを用いて,複数の事象が並列に動作する状況を表現できる。また,必要なトークンがそろった場合だけトランジションを発火させることで,事象間の同期や待ち合わせも表せる。
選択肢エ
これは不正解だよ。有限状態機械モデルは,システムの状態と,入力や事象によって状態が遷移する関係を表すモデルである。単一の状態遷移を整理するのに適しているが,並列に動作する複数事象の同期を直接表現するモデルではない。
学習のポイント
要求モデルごとの表現対象と,並列性・同期の表現能力を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針