SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アコンピュータシステムで,操作ミスや設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し,被害が最小限になるように対策を検討する。
- イコンピュータシステムに効率よく投資するために,性能,経済性及び拡張性を考えてシステムの構成を決定する。
- ウコンピュータシステムのデータを適切に保護する観点から,誰にデータのアクセスを許可するか,データを暗号化して格納するか否かなどを決める。
- エコンピュータシステムを複数台の機器で構成し,機器のうちの1台が故障しても処理を続行したままで修理や故障した機器の交換ができるようにする。
解き方のヒントを見る
作業の目的と段階を見極める視点
能力計画に関する作業を整理するときは、個々の作業が何を目的として行われ、計画全体のどの段階に位置付くのかを自分の言葉で説明できるかを確かめることが大切です。用語の印象だけで判断せず、目的との対応を一つずつ吟味しましょう。
この問題で問われていること
この問題で意識したい観点は一つです。それぞれの作業が、システムの能力について計画を立てる目的に直接結び付くのか、それとも別の目的や別の管理活動のために行うものなのかを、目的の側から考えて区別できるかという点です。
視点
システムの管理活動には多くの作業が含まれ、名称や扱う対象が似ていても目的が異なることがあります。作業名から連想して判断するのではなく、その作業の結果が何に使われるのかを考えると、どの活動に属する作業なのかを整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各作業について、その結果が何のために使われるのかを一文で説明できるか
- その作業の目的が、システムの能力について計画を立てることと直接つながっているか
- 名称や対象の印象ではなく、作業の目的に基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
キャパシティプランニングは、システムへの投資を適切に行うため、性能、経済性、将来の拡張性などを考慮してシステム構成を決定することです。
理由
キャパシティプランニングは、将来の利用量や業務要求を見込み、必要な性能・資源を過不足なく確保するための計画です。性能だけでなく、投資の経済性や拡張性も構成決定の判断材料になる。
比較
アは障害対策、ウはアクセス制御や暗号化などの情報セキュリティ対策、エは冗長化による可用性向上の説明です。いずれもキャパシティプランニングそのものを示していない。
選択肢ア
これは不正解だよ。操作ミスや設計上の不具合をあらかじめ想定し、被害を最小限にする対策を検討する内容は、リスク対策や障害対策に当たる。将来の利用量や必要な処理能力を考えてシステム構成を決めるキャパシティプランニングの説明ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。コンピュータシステムに効率よく投資するため、性能だけでなく経済性や拡張性も考慮して構成を決定する内容は、キャパシティプランニングに該当する。将来の利用増加や要求の変化に備え、必要な資源を計画する考え方である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。誰にデータへのアクセスを許可するか、暗号化して格納するかを決める内容は、アクセス制御や暗号化を含む情報セキュリティ対策に関するものだ。システムの性能、経済性、拡張性を踏まえた容量計画とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数台の機器で構成し、1台が故障しても処理を続けながら修理や交換を可能にする内容は、冗長化によって可用性や障害耐性を高める考え方である。処理能力や投資、拡張性を計画する説明ではない。
学習のポイント
障害対策や情報セキュリティ対策と、容量計画の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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