SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステム化によって生じる組織及び業務の変更の方針
- イ情報セキュリティ基本方針
- ウ組織体全体の情報システムのあるべき姿
- エユーザ部門及び情報システム部門の役割分担
解き方のヒントを見る
記述の対象と範囲をそろえる
開発計画に関する内容を検討するときは、扱っている対象と範囲がそろっているかに着目しましょう。個々の言葉の印象だけで判断せず、与えられた条件の中で、その記述がどこまでを対象としているかを整理します。
この問題で問われていること
この問題では、検討する内容の対象範囲を、与えられた条件と結び付けて捉えることを意識しましょう。範囲を自分で広げたり狭めたりせず、明示されている情報と、自分が補っている前提を区別して考えてください。
視点
対象範囲とは、今の検討でどこまでを扱うかという見方です。一般的な知識から範囲を補う前に、与えられた条件に根拠があるかを確かめると、検討の軸を保ちやすくなります。
確認ポイント
- 扱う対象の範囲を捉えているか
- 範囲を定める根拠が与えられた条件にあるか
- 対象範囲に独自の前提を付け加えていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。企画業務で立案する開発計画では、開発を進めるユーザ部門及び情報システム部門の役割分担を明確にします。組織全体に関わる上位の方針・構想との違いが判断の要点です。
役割分担を明確にする理由
開発計画では、開発に関わる部門が何を担当するかを明確にする必要があります。例えば、ユーザ部門が業務上の要求や利用の観点を示し、情報システム部門が技術面や開発の観点を担うなど、両部門の役割分担を定めます。このため、設問に該当するのはエです。
上位の方針・構想との比較
アはシステム化に伴う組織・業務の変更方針、イは情報セキュリティの基本方針、ウは組織体全体の情報システムの将来像です。いずれも上位の方針・構想に関わります。これらを後続段階で詳細化する事項として扱うのではなく、開発計画で定める部門間の役割分担と区別することが重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。システム化によって生じる組織及び業務の変更の方針は、システム化に伴って組織や仕事の進め方をどう変えるかという上位の方針です。開発計画で明確にする部門間の役割分担とは、定める対象が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。情報セキュリティ基本方針は、組織として情報セキュリティをどのように確保するかを示す基本的な方針です。開発時にも従う必要がありますが、開発計画で明確にする部門間の役割分担とは位置付けが異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。組織体全体の情報システムのあるべき姿は、全社的な視点から目指す情報システムの将来像を示すものです。全体の構想に関わる事項であり、開発計画で定めるユーザ部門と情報システム部門の役割分担とは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ユーザ部門及び情報システム部門の役割分担は、開発を進める際に両部門が何を担当するかを明確にする事項です。担当の抜けや重複を防ぎ、両部門が連携して開発を進められるよう、企画業務で立案する開発計画に定めます。
学習のポイント
上位の方針・構想と、開発の実施に向けて定める計画上の事項を区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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