SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問8

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

三つの整数型の入力データA,B,Cが,A≧15かつB≧10かつC≧5のときだけ入力データを処理する仕様のプログラムを,同値分割法によってテストする。このときの最少のデータの組合せとして適切なものはどれか。ここで,(x,y,z)は,入力データAの値がx,Bの値がy,Cの値がzであることを表すものとする。

選択肢

  1. ア
    (0,0,0),(20,15,10)
  2. イ
    (0,0,0),(0,0,10),(0,15,0),(20,0,0)
  3. ウ
    (0,15,10),(20,15,0),(20,0,10),(20,15,10)
  4. エ
    (0,0,0),(0,0,10),(0,15,0),(20,0,0),(0,15,10),(20,15,0),(20,0,10),(20,15,10)
解き方のヒントを見る

条件の組合せと網羅の目的を整理

複数の入力条件が関わるテストでは、条件がどのように組み合わさって結果に影響するかを先に整理することが大切です。問題が求めている網羅の目的を読み取り、その目的に照らして各テストケースの必要性を一つずつ確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、複数の入力条件の組合せと、それぞれに期待される結果との対応をどう捉えるかという点です。問題の記述がどの範囲の網羅を求めているかを読み取り、その基準で判断してください。

視点

ブラックボックステストでは、内部構造を見ずに入力と出力の仕様だけを手がかりにテストケースを考えます。条件が複数あると組合せの数は急速に増えます。そのため、まず何を確かめたいのかという目的をはっきりさせます。そのうえで、その目的を満たすのに必要十分なケースかどうかを検討する姿勢が求められます。

確認ポイント

  • 問題の記述から、テストで確かめたい目的や網羅の範囲を読み取れているか
  • 各入力条件と、それに対応する期待結果の関係を自分の言葉で整理できているか
  • 検討している各テストケースが、その目的に照らして必要かどうかを説明できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

A、B、Cそれぞれについて、条件を満たす場合と満たさない場合を同値分割し、各条件の不成立を個別に確認しながら、全条件成立のケースも含める必要がある。

理由

A≧15、B≧10、C≧5という三つの条件には、それぞれ条件を満たさない入力グループと満たす入力グループがある。最少のテストでは、各条件を一つずつ不成立にしたケースと、三条件をすべて成立させたケースを用意する。

比較

正しい組合せは、Aだけ、Bだけ、Cだけを条件不成立にする三つのケースと、すべての条件を成立させる一つのケースで構成される。これにより各条件の判定を個別に確認でき、余分な組合せを増やさずに済む。

選択肢ア

これは不正解だよ。二つの組合せだけでは、三つの条件のうちどれが不成立の場合に処理されないのかを個別に確認できない。全条件が成立するケースは含まれるが、条件ごとの不成立を分けて検証する同値分割としては不足している。

選択肢イ

これは不正解だよ。A、B、Cの各条件を不成立にしたケースは含まれているが、三つの条件をすべて満たす入力がない。そのため、入力データを処理する側の同値グループを確認できず、必要な代表ケースが欠けている。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。最初の三つは、それぞれA、B、Cの条件だけを不成立にした代表ケースであり、最後は三条件をすべて成立させたケースである。各条件の不成立と全条件成立を最少の四組で確認できる。

選択肢エ

これは不正解だよ。三つの条件を不成立にするケースと全条件成立のケースに加えて、複数条件が同時に不成立となる組合せも含んでいる。網羅性はあるが、同値分割法で求める最少のデータ組合せより多く、最少条件を満たさない。

学習のポイント

複数条件の同値分割では、条件ごとの代表ケースを組み合わせて最少構成を考える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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