SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アインヘリタンス
- イカプセル化
- ウ多相性
- エ抽象化
解き方のヒントを見る
概念同士の関係を見分ける視点
各選択肢を読むときは、用語の印象だけで判断せず、登場する概念同士がどのような関係として説明されているかに注目し、説明の対象と結び付きを整理して丁寧に比べていきます。
この問題で問われていること
確認する観点を、概念間の関係の対応づけに絞ります。誰と誰の関係を述べているのか、関係の向きや役割が文中で一貫しているかを、選択肢ごとに落ち着いて確かめてください。
視点
概念を個別に暗記するだけでなく、複数の概念がどのように結び付いて説明されるかを整理します。用語、対象、関係の組合せを分けて読み、説明全体の対応を確認しましょう。
確認ポイント
- 関係を述べている概念の組合せを確認する
- 説明の対象と役割の対応が一貫しているか見る
- 用語の印象ではなく文全体の結び付きを比べる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
上位クラスのデータやメソッドを下位クラスで利用できる性質は、クラス階層に基づく継承を指します。したがって、設問に該当する用語はインヘリタンスです。
理由
オブジェクト指向では、上位クラスのデータやメソッドを下位クラスが引き継いで利用できる性質を継承と呼ぶ。インヘリタンスは継承を表す用語であり、設問のクラス階層と再利用の説明に一致する。
比較
カプセル化はデータと操作をまとめ、外部からの直接アクセスを制限する考え方です。多相性は同じ呼出しでも対象に応じて異なる処理を実行できる性質、抽象化は重要な特徴を取り出して詳細を隠す考え方であり、いずれも設問の定義そのものではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。上位クラスで定義したデータやメソッドを、下位クラスが受け継いで利用できる性質は、インヘリタンス(継承)と呼ぶ。設問の「上位のクラス」「下位のクラス」「利用できる」という関係に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。カプセル化は、データとそれを扱うメソッドをまとめ、外部からの直接アクセスを制限する考え方である。上位クラスのデータやメソッドを下位クラスで利用するクラス間の継承関係を直接表す用語ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。多相性は、同じ名前の操作や共通のインタフェースを通じて、対象となるオブジェクトに応じた異なる処理を扱える性質である。上位クラスのデータやメソッドを下位クラスが利用する説明とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。抽象化は、対象の重要な特徴を取り出し、不要な詳細を隠して扱いやすくする考え方である。上位クラスと下位クラスの間でデータやメソッドを受け継いで利用する性質を表す用語ではない。
学習のポイント
継承、カプセル化、多相性、抽象化の役割を区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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