SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

令和6年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

情報システムに対する統制をITに係る全般統制とITに係る業務処理統制に分けたとき、ITに係る業務処理統制に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    サーバ室への入退室を制限・記録するための入退室管理システム
  2. イ
    システム開発業務を適切に委託するために定めた選定手続
  3. ウ
    販売管理システムにおける入力データの正当性チェック機能
  4. エ
    不正アクセスを防止するためのファイアウォールの運用管理
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対象と働きを整理する視点

選択肢を判断するときは、名称の印象だけで決めず、誰が、何を対象に、どの段階で関与する説明なのかという一つの観点に沿って、問題文の表現同士を丁寧に対応づけて考えます。

この問題で問われていること

今回の確認軸は、統制の説明に含まれる対象範囲と働きかけの向きが、設問で問われている分類の切り口と同じかを見極めることです。細かな用語暗記より、文中の関係に注目してください。

視点

分類を覚える前に、各記述を「対象」「関与する主体」「働きかける場面」の関係として読み取ります。そのうえで、設問が求める切り口と、記述が実際に説明している切り口が一致しているかを確認します。

確認ポイント

  • 説明の中心となる対象を確認する
  • 誰の関与として述べられているかを見る
  • 設問の分類軸と記述の焦点を照合する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ITに係る業務処理統制は、販売や購買など個別業務のシステム処理に組み込まれ、入力データの正当性や処理の正確性を確認する統制です。

理由

販売管理システムで入力データの正当性をチェックする機能は、個別の業務処理に直接組み込まれ、誤入力や不適切なデータの登録を防止します。そのため、ITに係る業務処理統制に該当します。

比較

入退室管理、システム開発の委託先選定、ファイアウォールの運用管理は、設備・開発・ネットワークなど情報システム全体の安全で適切な運用を支える統制です。これらはITに係る全般統制に分類されます。

選択肢ア

これは不正解だよ。サーバ室への入退室を制限・記録するための入退室管理システムは、設備や物理的なアクセスを管理する仕組みです。個別業務の入力や処理の正確性を確認するものではなく、情報システム全体を支える全般統制に該当します。

選択肢イ

これは不正解だよ。システム開発業務を適切に委託するために定めた選定手続は、開発業務の委託先を適切に管理するための統制です。特定の業務データの入力や処理を確認するものではないため、業務処理統制ではなく全般統制に該当します。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。販売管理システムにおける入力データの正当性チェック機能は、個別の販売業務で扱うデータが妥当かどうかを処理時に確認します。業務システムの入力処理そのものに関係するため、ITに係る業務処理統制に該当します。

選択肢エ

これは不正解だよ。不正アクセスを防止するためのファイアウォールの運用管理は、ネットワーク全体へのアクセスを制御し、情報システムを保護するための管理です。特定業務の入力データを検証する統制ではないため、全般統制に該当します。

学習のポイント

全般統制と業務処理統制は、統制の対象範囲と目的で区別します。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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