SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

令和元年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

容量が a Mバイトでアクセス時間が x ナノ秒の命令キャッシュと,容量が b Mバイトでアクセス時間が y ナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて,CPUからみた,主記憶と命令キャッシュとを合わせた平均アクセス時間を表す式はどれか。ここで,読み込みたい命令コードがキャッシュに存在しない確率を r とし,キャッシュ管理に関するオーバヘッドは無視できるものとする。
公式問題冊子の問5(図や選択肢を含む)
公式問題冊子の問5(図や選択肢を含む)
公式問題冊子の問5(図や選択肢を含む)
公式問題冊子の問5(図や選択肢を含む)

選択肢

  1. ア
    \(\frac{(1-r)\cdot a}{a+b}\cdot x+\frac{r\cdot b}{a+b}\cdot y\)
  2. イ
    \((1-r)\cdot x+r\cdot y\)
  3. ウ
    \(\frac{r\cdot a}{a+b}\cdot x+\frac{(1-r)\cdot b}{a+b}\cdot y\)
  4. エ
    \(r\cdot x+(1-r)\cdot y\)
解き方のヒントを見る

記憶階層と確率の基礎

キャッシュ関連の用語、時間の測定区間、確率的な平均の扱いを調べましょう。

この問題で問われていること

命令の読出しを理解するために、記憶階層の図と確率の基礎資料から、どの情報を確認できますか。

記憶階層と確率の基礎

命令の読出しを理解するために、記憶階層の図と確率の基礎資料から、どの情報を確認できますか。

確認ポイント

  • キャッシュヒットとキャッシュミスは、それぞれどの事象を指す用語ですか。
  • Mバイトとナノ秒は、それぞれ何を測る単位ですか。容量とアクセス時間を区別できますか。
  • 記憶装置のアクセス時間は、どの時点からどの時点までを測るものか、資料の図で確認できますか。 確率で結果が変わる試行の期待値と、各結果を同じ重みで扱う算術平均は、どのように使い分けますか。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

添付の公式解答表では,問5の正解は「イ」です。平均アクセス時間は,各アクセス時間をその発生確率で重み付けした和として求める。キャッシュに存在しない確率が r なので,存在する確率は 1-r。したがって,平均アクセス時間は (1-r)・x+r・y ナノ秒となる。容量 a,b は,この確率が与えられた条件での計算には用いない。

添付の公式解答表では,問5の正解は「イ」です。平均アクセス時間は,各アクセス時間をその発生確率で重み付けした和として求める。キャッシュに存在しない確率が r なので,存在する確率は 1-r。したがって,平均アクセス時間は (1-r)・x+r・y ナノ秒となる。容量 a,b は,この確率が与えられた条件での計算には用いない。

選択肢ア

誤り。アクセス時間の重みはアクセスする確率である。容量の比 a/(a+b),b/(a+b) を更に掛ける必要はない。

選択肢イ(正解)

正しい。キャッシュに存在する確率は 1-r で,対応するアクセス時間は x。存在しない確率は r で,対応する主記憶のアクセス時間は y。この二つを確率で重み付けして加える。

選択肢ウ

誤り。キャッシュと主記憶のアクセス時間に掛ける確率が逆であり,さらに不要な容量の比も掛けている。

選択肢エ

誤り。r はキャッシュに存在しない確率なので,主記憶のアクセス時間 y に対応する。x と y に掛ける確率が逆になっている。

学習のポイント

命令の読出しを理解するために、記憶階層の図と確率の基礎資料から、どの情報を確認できますか。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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