SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

CMMI の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスの成熟度を評価するためのモデルである。
  2. イ
    ソフトウェア開発のプロセスモデルの一種である。
  3. ウ
    ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通フレームのことである。
  4. エ
    プロジェクトの成熟度に応じてソフトウェア開発の手順を定義したモデルである。
解き方のヒントを見る

改善モデルは目的の軸で整理する

開発プロセス改善に関わるモデルや枠組みは名称が似ていても、何のために作られたかという目的が異なります。名称の印象に頼らず、問われている枠組みが何を目的としたものかという一点に絞って、自分の知識と照合してみましょう。

この問題で問われていること

この問題で確かめたいのは、対象となる枠組みが本来何を達成するために考案されたかという目的の理解です。手段や用語の細部より先に、その枠組みが解決しようとしている課題を思い出せるかを意識してください。

視点

プロセス改善の分野では、似た名前や似た用語を使う枠組みが複数あります。見分けるときは、細かな手順や用語よりも、その枠組みが何のために生まれたかという目的に注目すると整理しやすくなります。目的が分かれば、そこに書かれている要素が目的と合っているかを自分で判断できます。

確認ポイント

  • 名称から連想する内容ではなく、その枠組みが生まれた目的を自分の言葉で説明できるか
  • 問われている内容が、その枠組みの目的と矛盾していないか
  • 別の枠組みの目的と混同していないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

CMMIは、ソフトウェア開発組織やプロジェクトのプロセスがどれだけ成熟しているかを評価し、改善に役立てるためのモデルです。したがって正答はアです。

理由

CMMI(Capability Maturity Model Integration:能力成熟度モデル統合)は、組織のプロセスがどれだけ確立され、管理・改善されているかを成熟度レベルなどの段階で捉えます。その結果を、プロセスの評価と改善の指針に使います。公式問題のアの記述「ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスの成熟度を評価するためのモデル」はこの内容と一致します。

比較

イの「プロセスモデル」は、ウォーターフォールモデルのように開発の進め方そのものを表すものです。ウの「共通フレーム」は、システム開発や取引で使う用語・作業を標準化した日本の枠組みです。エは「成熟度」という語を含んでいますが、成熟度に応じて開発手順を定めるモデルとしているため、プロセス能力を評価・改善するためのモデルというCMMIの位置付けと合いません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。CMMI(Capability Maturity Model Integration)は、ソフトウェア開発組織やプロジェクトのプロセスがどの程度成熟しているかを成熟度レベルなどの段階で評価し、プロセス改善の指針にするためのモデルなんだ。この選択肢はCMMIの説明として適切だよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。プロセスモデルは、ウォーターフォールモデルやスパイラルモデルのように開発作業の進め方そのものを表すものだよ。CMMIは開発の進め方を決めるモデルではなく、組織のプロセス能力や成熟度を評価して改善するための枠組みだから、この説明には当てはまらないよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通の枠組みというのは、共通フレーム(SLCP-JCF)の説明だよ。用語や作業内容を標準化して、発注者と受注者の認識をそろえるためのものなんだ。プロセスの成熟度を扱うCMMIとは別物だよ。

選択肢エ

これは不正解だよ。CMMIは、成熟度の段階ごとにソフトウェア開発の具体的な手順を定めたモデルではないよ。達成すべきプロセス領域や目標を示して、プロセスの成熟度を評価・改善するためのもので、具体的な手順は各組織が定めるんだ。「成熟度」という言葉だけで選ばないように注意しよう。

学習のポイント

CMMIと、プロセスモデルや共通フレームとの違いを区別して覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針