SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。 〔処理条件〕 (1) 毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1本の磁気テープに1回分を記録する。 (2) フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し,1本に1か月分を記録する。 (3) 常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする。ただし,6か月前の月に同一日が存在しない場合は,当該月の末日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする(例:本日が10月31日の場合は,4月30日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。

選択肢

  1. ア
    12
  2. イ
    13
  3. ウ
    14
  4. エ
    15
解き方のヒントを見る

保存運用を考える視点

媒体の本数と保存期間を考えるときは、必要な復旧範囲、世代の扱い、保管上の制約を分けて捉え、設問が示す条件同士の対応関係を丁寧に確認しましょう。特に、期間だけでなく運用単位との結び付きに注目します。

この問題で問われていること

提示された保存期間が、どの運用単位や世代管理の考え方に対応しているかを確認し、数だけを単独で見ず、全体として継続的に成立する設計かという一点に絞って考えてください。

視点

媒体数と期間は個別の数値としてではなく、復旧に必要な履歴をどのように残すかという設計上の関係として整理します。各条件の役割を対応付け、前提の違いを見落とさないようにします。

確認ポイント

  • 保存期間と運用単位の対応を確認する
  • 必要な履歴を継続して保持できるか考える
  • 本数と期間を別々でなく関連付けて見る
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

復元期間は現在を含む複数月に及ぶため、各月のフルバックアップと差分バックアップをそれぞれ必要な期間分だけ保持する。フル用と差分用は別媒体なので、合計は14本となる。

理由

6か月前の同一日まで復元するには、基準となる月初のフルバックアップを現在の月から6か月前まで保持する必要がある。この期間は7か月分なので、フルバックアップ用は7本となる。

比較

各月のフルバックアップ後に取得する差分バックアップは、月ごとに1本の別テープへ記録する。したがって差分用も7本必要であり、必要本数は7本+7本=14本となる。

選択肢ア

これは不正解だよ。12本では、6か月前から現在までの復元に必要な月単位の記録を二つ分不足して数えている。フルバックアップ用と差分バックアップ用は別媒体であり、各月の記録を一つの媒体にまとめて扱うことはできない。

選択肢イ

これは不正解だよ。13本では必要な媒体を一つだけ少なく見積もっている。フルバックアップは1回ごとに1本、差分バックアップは月ごとに別の1本を使うため、6か月前を含む7か月分の両方を確保する必要がある。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。復元対象は現在の月を含む7か月分なので、フルバックアップ用に7本必要である。差分バックアップも各月1本を使い、フル用とは別媒体にするため7本必要となり、7本+7本=14本になる。

選択肢エ

これは不正解だよ。15本は、必要な7か月分のフル用7本と差分用7本の合計14本より1本多い。問題の条件では、各月のフルバックアップと差分バックアップをそれぞれ1本で記録するため、追加の媒体は必要ない。

学習のポイント

バックアップの保存期間と媒体の使い分けを、月単位で整理して数える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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