SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成27年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アWeb ブラウザと Web サーバの間の通信で,認証が成功してセッションが開始されているときに,Cookie などのセッション情報を盗む。
- イ可能性がある文字のあらゆる組合せのパスワードでログインを試みる。
- ウコンピュータへのキー入力を全て記録して外部に送信する。
- エ盗聴者が正当な利用者のログインシーケンスをそのまま記録してサーバに送信する。
解き方のヒントを見る
攻撃手法を整理する一つの視点
パスワード攻撃を区別するときは、名称の印象や単語の一致だけで判断せず、問題文が示す攻撃の成立条件を読み取り、誰が何を手掛かりにどの範囲を試そうとしているのかという関係に注目します。
この問題で問われていること
一つの観点として、攻撃者が候補を準備・選択する際の前提が、問題文中でどのように説明されているかを確認してください。手段の細部ではなく、記述同士の対応関係を丁寧に見ます。
視点
用語を暗記した印象で当てはめず、問題文に現れる前提、利用する情報、試行の向き先を同じ粒度で整理すると、概念の違いを比較しやすくなります。まず記述の関係だけを捉えましょう。
確認ポイント
- 問題文で示された攻撃の前提を一文で言い換える
- 候補の準備と試行の説明を混同せず分けて読む
- 名称ではなく記述同士の対応関係だけを確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ブルートフォース攻撃は,パスワード候補を総当たりで試して認証を突破しようとする手法であり,他の情報窃取や再送攻撃とは区別する。
理由
可能性のある文字のあらゆる組合せをパスワードとして試す行為は,候補を網羅的に試行するブルートフォース攻撃に該当する。正しいパスワードを推測によって見つける点が特徴です。
比較
Cookieなどのセッション情報を盗む行為はセッションハイジャック,キー入力を記録する行為はキーロガー,記録したログイン情報を再送する行為はリプレイ攻撃であり,いずれも総当たり攻撃とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。認証済みセッションのCookieなどを盗むのは,セッションハイジャックに当たる。パスワード候補を順に総当たりして認証を突破するブルートフォース攻撃ではなく,確立済みのセッション情報を奪う手口である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。可能性がある文字のあらゆる組合せをパスワードとして順に試す方法は,候補を総当たりするブルートフォース攻撃である。試行を重ねて認証突破を狙う点が特徴である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。コンピュータへのキー入力を全て記録して外部へ送信するのは,キーロガーによる入力情報の窃取である。認証に使われる文字列を推測して全組合せを試すブルートフォース攻撃とは,情報の取得方法が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。正当な利用者のログインシーケンスを記録し,そのままサーバへ送信するのは,通信内容の再送によって認証を悪用するリプレイ攻撃である。パスワード候補を総当たりする手法ではない。
学習のポイント
総当たり,盗聴,再送,キー入力記録の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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