SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システム監査人が負う責任はどれか。

選択肢

  1. ア
    監査結果の外部への開示
  2. イ
    監査対象システムの管理
  3. ウ
    監査報告会で指摘した問題点の改善
  4. エ
    監査報告書に記載した監査意見
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責任範囲を整理するための視点

システム監査の責任範囲を考える際は、監査の目的と対象、判断を担う主体、確認結果の扱いを切り分けます。関係者ごとの役割を混ぜず、独立性や説明責任との関係にも注目して整理します。

この問題で問われていること

一つの観点として、監査人が行う評価や報告と、組織内の運用・意思決定を担う役割との境界を確認します。誰が実施し、誰が判断し、誰に伝えるのかを区別して読み取ります。

視点

責任範囲を考えるときは、監査の目的、判断の主体、確認対象、結果の伝達先という観点を分けて整理します。実際の運用を行う立場と、独立した視点で評価する立場を区別すると、役割の境界を検討しやすくなります。

確認ポイント

  • 監査の目的と確認対象を分けて捉える
  • 実施・判断・報告を担う主体を整理する
  • 役割の境界と独立性との関係を確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

システム監査人は、監査対象システムを管理したり、指摘事項を自ら改善したりするのではなく、監査結果を評価して監査報告書に監査意見を記載する責任を負います。

理由

システム監査人の役割は、監査対象を客観的に評価し、その結果に基づく監査意見を監査報告書に記載することです。監査人が対象システムの管理や改善を担当すると、監査の独立性が損なわれるため、運用責任とは分けて考えます。

比較

監査結果の外部開示は組織の方針や法令などに基づく判断であり、対象システムの管理や指摘事項の改善は被監査側の責任です。監査人は必要な事項を報告しますが、改善を実施する立場ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。監査結果を外部へ開示するかどうかは、組織の方針、法令、契約などを踏まえて経営者や組織が判断する事項です。監査人は監査結果を報告しますが、外部への開示そのものを自らの責任として負うわけではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。監査対象システムの管理は、システムを運用する組織や管理者が担う業務上の責任です。監査人が管理まで行うと、自分が関与した対象を自分で監査することになり、独立した評価ができなくなるため、この選択肢は適切ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。監査報告会で問題点を指摘することは監査人の活動ですが、指摘された問題点を実際に改善する責任は、監査対象を管理する組織側にあります。監査人は改善状況を確認することはあっても、改善作業の実施主体ではありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。システム監査人は、監査手続で得た証拠を評価し、その結果に基づいて監査報告書に監査意見を記載します。監査対象システムの管理や指摘事項の改善を自ら行うのではなく、独立した立場から評価結果を表明することが責任に当たります。

学習のポイント

監査人の独立性と、被監査側が負う運用・改善責任を区別して覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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