SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成24年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアプリケーションプログラムからネットワークを介してDBMSにアクセスする場合,両者間の通信量を減少させる。
- イアプリケーションプログラムからの一連の要求を一括して処理することによって,DBMS内の実行計画の数を減少させる。
- ウアプリケーションプログラムからの一連の要求を一括して処理することによって,DBMS内の必要バッファ数を減少させる。
- エデータが格納されているディスク装置へのI/O回数を減少させる。
解き方のヒントを見る
利点を整理するための着眼点
ストアドプロシージャの利点を考えるときは、処理をどこで管理するかに注目し、実行側とデータ側の役割分担、変更時の影響範囲、運用上の扱いやすさを順に見比べましょう。
この問題で問われていること
各選択肢が述べる利点について、処理の管理場所を変えることで誰の作業やどの範囲に効果が生じるのかを確認し、一般論として説明の筋道が通るものかを検討してください。
視点
利点を整理する際は、処理の管理主体、利用側との境界、変更や再利用のしやすさを切り分け、選択肢がどの効果を述べているか確認します。
確認ポイント
- 処理の管理場所と、主に恩恵を受ける作業者や利用側が対応しているか確認する。
- 変更・再利用・運用のどの場面で効果が生じる説明なのかを区別する。
- 利点の主張が、管理や利用の観点から無理なく説明できるかを見直す。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ストアドプロシージャは、複数のSQL処理をDBMS側に登録しておき、アプリケーションから呼び出して実行する仕組みです。処理のたびに個別の要求を送る必要が減るため、ネットワーク通信量を削減できる。
理由
ストアドプロシージャでは、一連の処理をDBMS側に登録しておき、アプリケーションから呼び出して実行する。個々の処理結果や次の要求を都度ネットワーク経由でやり取りする必要が減るため、アプリケーションとDBMS間の通信量を減少させられる。
比較
実行計画の数、必要なバッファ数、ディスク装置へのI/O回数は、DBMSの最適化やデータ配置、アクセス方法などに左右される資源です。ストアドプロシージャの代表的な利点を、これらが必ず減少することとして説明するのは適切ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ストアドプロシージャは一連の処理をDBMS側に登録しておき、アプリケーションから呼び出して実行できる。個別の要求を何度もネットワーク経由で送る必要が減るので、アプリケーションプログラムとDBMSの間で送受信される通信量を削減できる。
選択肢イ
これは不正解だよ。ストアドプロシージャは処理をDBMS側でまとめて実行できるが、そのことからDBMS内の実行計画の数が必ず減少すると判断することはできない。実行計画はSQL文やアクセス方法、オプティマイザなどに関係するため、選択肢の効果は利点の説明として適切ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。一連の要求をDBMS側でまとめて処理する仕組みであっても、必要バッファ数が必ず減少するわけではない。バッファの必要量は処理内容やデータ量、アクセス方法などに依存するため、ストアドプロシージャの一般的な利点としてこの内容を挙げることはできない。
選択肢エ
これは不正解だよ。ストアドプロシージャの利用によって、アプリケーションとDBMS間の要求のやり取りは減らせるが、データが格納されたディスク装置へのI/O回数が必ず減少するとは限らない。ディスクI/Oはデータ配置や検索方法、キャッシュの状態などにも左右されるためである。
学習のポイント
DBMS側に処理をまとめる効果と、通信量削減の関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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