SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成21年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

“システム管理基準”によれば,組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画はどれか。

選択肢

  1. ア
    開発計画
  2. イ
    事業継続計画
  3. ウ
    全体最適化計画
  4. エ
    年間運用計画
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全体構想を整理する基本視点

全体構想を整理するときは、個別の機能や製品名に引きずられず、計画が対象とする範囲、目指す状態、具体化の順序をどのように結び付けているかという関係全体に注目します。

この問題で問われていること

確認の中心は、計画同士の役割と時間的なつながりが一貫しているかです。対象範囲、目的、実施段階の関係を、問題文の記述に沿って丁寧に対応づけ、全体の整合性を考えてください。

視点

全体像を捉える際は、計画を単独で読むのではなく、対象範囲・目的・実施時期・相互の依存関係という観点で整理します。用語の印象だけで判断せず、記述同士の関係に注目しましょう。

確認ポイント

  • 各計画が扱う対象範囲と、他の計画との関係を確認する
  • 目指す状態と実施時期が、どのようにつながるかを確認する
  • 計画同士の役割分担と依存関係に矛盾がないかを確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

システム管理基準において、組織全体の情報システムをどのような姿にするかを明確にする計画は、個別活動ではなく全体を見渡して最適化を図る計画です。

理由

組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にするには、個別システムの開発や年度ごとの運用だけでなく、業務と情報システムを全体的に捉えて整合させる必要がある。その役割を担うのが全体最適化計画です。

比較

開発計画はシステム開発の進め方、事業継続計画は障害や災害時の事業継続、年間運用計画は一年間の運用活動を扱う。それぞれ重要だが、組織全体の情報システムの将来像を定める計画とは目的が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発計画は、個別の情報システムを開発するための目的、範囲、体制、スケジュールなどを定める計画である。組織全体の情報システムをどのような姿にするかという、全体的な方向性を明確にする計画ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。事業継続計画は、災害や重大な障害などの緊急事態が発生した場合でも、重要な事業を継続または早期復旧するための計画である。情報システム全体のあるべき姿を定める計画とは目的が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。全体最適化計画は、組織全体の業務と情報システムを俯瞰し、相互の整合性を保ちながら、情報システムのあるべき姿や実現の方向性を明確にする計画である。設問の条件に合致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。年間運用計画は、通常一年間の情報システム運用について、実施項目や体制、予定などを定める計画である。日常的・年度単位の運用を対象とするもので、組織全体の情報システムの将来像を明確にするものではない。

学習のポイント

全体計画と、開発・事業継続・運用の個別計画を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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