PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アプロジェクト完成時のコストに対してステークホルダが及ぼす影響の度合いは,プロジェクトの終盤が最も高い。
- イプロジェクトの開始時は不確実性の度合いが最も高いので,プロジェクト目標が達成できないリスクが最も大きい。
- ウプロジェクト要員の必要人数は,プロジェクトの開始時点が最も多い。
- エ変更やエラー訂正に掛かるコストは,プロジェクトの初期段階が最も高い。
解き方のヒントを見る
ライフサイクル共通性の見極め方
プロジェクトの進め方や業界が異なっても成り立つ性質かどうかを軸に考えます。特定の手法や状況に限った話と、どのプロジェクトにも当てはまる一般的な傾向とを区別して捉えることが、この種の問題の検討の出発点になります。
この問題で問われていること
問われているのは個別の手法の手順ではなく、ライフサイクル全体を通じて見られる普遍的な性質です。各内容が特定の手法・業界・規模を前提にしていないかを確かめ、どの場合にも成り立つと言える根拠を自分で説明できるかを意識してください。
視点
プロジェクトライフサイクルには、開発の進め方や対象分野ごとに異なる部分と、進め方を問わず共通して語られる部分があります。学習時は『この性質は進め方を変えても保たれるか』と問い直し、個別手法の特徴と全般的な特性を分けて整理しておくと、判断がぶれにくくなります。
確認ポイント
- その性質が特定の開発手法や業界を前提にしていないか確認する
- 進め方を別のものに置き換えても同じことが言えるか考えてみる
- 成り立つと判断した根拠を自分の言葉で説明できるか確かめる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
多くのプロジェクトでは、開始時点は情報が十分に確定しておらず不確実性が高い。そのため、目標を達成できないリスクも開始時に大きく、進行に伴って情報や見通しが得られると一般に低下する。
理由
プロジェクト開始時は、要求事項、実現方法、必要な資源、周囲の条件などが十分に確定していないことが多い。そのため不確実性が高く、プロジェクト目標を達成できないリスクも大きい。
比較
一般に、ステークホルダの影響力は初期段階ほど大きく、要員数は実行段階で増加する。また、変更やエラー訂正のコストは後工程ほど高くなりやすい。
選択肢ア
これは不正解だよ。プロジェクトの初期段階では、要求や計画が固まり切っていないため、ステークホルダが成果物や方針に及ぼす影響は大きい。完成時のコストに対する影響が終盤で最も高いという説明は、一般的なライフサイクルの傾向と逆である。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。プロジェクト開始時は、要求事項や実現方法、必要な資源などが十分に確定していないため、不確実性が最も高い。したがって、プロジェクト目標を達成できないリスクも開始時点で大きく、進行に伴って情報が増えると通常は低下する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクト要員の必要人数は、開始時点で最も多いとは限らない。一般には、計画後の実行段階で作業量が増えると要員数も増加し、開始時は少人数で立ち上げや計画を進める場合が多い。
選択肢エ
これは不正解だよ。変更やエラー訂正のコストは、成果物や関連作業が積み上がるほど高くなる傾向がある。初期段階は変更を反映しやすく、後工程で変更すると手戻り範囲が広がるため、初期段階が最も高いという説明は適切ではない。
学習のポイント
プロジェクトの進行に伴う不確実性とリスクの変化を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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