PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アA
- イB
- ウC
- エD
解き方のヒントを見る
指定された判断基準を正確に読む
不確実性下の意思決定では、同じ状況でも採る基準によって選ばれる案が変わります。問題がどの基準を求めているかを確かめ、その基準の意味に沿って各案を同じ手順で評価する姿勢が大切です。
この問題で問われていること
問われているのは、将来の状態が確定しない状況で、指定された意思決定の考え方を各投資案に一貫して当てはめる力です。基準の名称とその判断の姿勢を結び付けて理解しているかが焦点になります。
視点
意思決定原理は、将来が不確かなときに意思決定者がどのような姿勢で臨むかを形式化したものです。原理ごとに、各案のどの側面に注目し、それをどう比べるかが異なります。名称の印象だけで判断せず、その原理が何を重視する考え方なのかを自分の言葉で説明できる状態にしてから、問題に当てはめることが学習の基本になります。
確認ポイント
- 問題が指定している判断基準の名称と、その基準が表す意思決定者の姿勢を自分の言葉で説明できるか
- その基準に従うと各投資案の何に注目して評価するのかを整理し、全ての案に同じルールで適用しているか
- 別の基準の考え方を混同していないか、評価の途中で基準がすり替わっていないかを見直したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
マクシミン原理では、株式ごとに予想値上がり幅の最小値を求め、その最小値が最も大きい株式を選びます。最小値はAが10円、BとCが5円、Dが-10円なので、Aに投資することになります。
理由
表から、株式ごとに予想値上がり幅の最小値(最悪の場合の値)を求めます。A:min(20円、 10円、 15円)=10円、B:min(25円、 5円、 20円)=5円、C:min(30円、 20円、 5円)=5円、D:min(40円、 10円、 -10円)=-10円。これらの最大値は max(10円、 5円、 5円、 -10円)=10円なので、投資先はAです。
比較
株式ごとの最大値(A 20円、B 25円、C 30円、D 40円)を比べるマクシマックス原理ならDが選ばれます。マクシミン原理は最悪の場合に備える慎重な基準なので、最良の結果には注目しません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。Aの予想値上がり幅は高20円・中10円・低15円で、最悪の値(最小値)は中の10円。Bと Cの最小値5円、Dの最小値-10円と比べると10円が最も大きいので、マクシミン原理ではAを選ぶことになるよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。Bは高25円・中5円・低20円で、最小値は中の5円。低のときの20円はAの15円より大きいけれど、マクシミン原理が比べるのは各株式の最悪値だけだよ。Bの最悪値5円はAの最悪値10円より小さいので、Bは選ばれないよ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。Cは高30円・中20円・低5円で、最小値は低の5円。中の20円は全株式の中で最も大きいけれど、マクシミン原理では最悪の結果どうしを比べるよ。Cの5円はAの最悪値10円より小さいので、Cは選ばれないよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。Dは高のとき40円と最も大きな値上がりが見込めるけれど、低のときは-10円と値下がりするよ。最小値-10円は4銘柄の中で最も悪い値だよ。最大値どうしを比べるマクシマックス原理ならDになるけれど、マクシミン原理ではDは選ばれないよ。
学習のポイント
マクシミン原理(最小値の中で最大のものを選ぶ)とマクシマックス原理(最大値の中で最大のものを選ぶ)の違いを押さえる。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針