PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

UML を用いて表した図のデータモデルから,“部品”表,“納入”表及び“メーカ”表を関係データベース上に定義するときの解釈のうち,適切なものはどれか。
部品、納入、メーカの三つの表と多重度1対多を示すUMLデータモデル。
部品、納入、メーカの三つの表と多重度1対多を示すUMLデータモデル。

選択肢

  1. ア
    同一の部品を同一のメーカから複数回納入することは許されない。
  2. イ
    “納入”表に外部キーは必要ない。
  3. ウ
    部品番号とメーカ番号の組を“納入”表の候補キーの一部にできる。
  4. エ
    “メーカ”表は,外部キーとして部品番号をもつことになる。
解き方のヒントを見る

概念間の対応関係を追う視点

図の要素をそのまま覚えようとせず、概念上の対象・結び付き・制約が、別の表現へ移るときにどの情報を保つ必要があるかという対応関係に注目して丁寧に整理しましょう。

この問題で問われていること

一つの要素だけで判断せず、問題文の各要素と関連の意味を対応づけ、変換後にも元の意図が一貫して読み取れるかを確認する観点に絞って、表現の違いに惑わされず比較します。

視点

変換を考えるときは、構造の見た目ではなく、元のモデルが表そうとしている意味が別の表現でも失われていないかを追跡します。要素同士の対応、関連の向きや範囲、識別に必要な情報を同じ基準で比較すると、個別の暗記に頼らず整理できます。

確認ポイント

  • 元の要素と変換後の要素の対応を追えているか
  • 関連の意味や適用範囲が途中で変わっていないか
  • 識別に必要な情報が別の表現でも確認できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

部品とメーカのそれぞれに対して納入が複数存在できるため、納入表は部品表とメーカ表を参照する外部キーをもちます。同じ部品とメーカの組でも納入日などが異なる複数行を登録できるので、その組は納入表の候補キーを構成する属性の一部にできます。

理由

図では、1個の部品に対して複数の納入があり、1社のメーカに対しても複数の納入があります。したがって納入表には部品番号とメーカ番号を保持し、それぞれ部品表・メーカ表を参照する外部キーを設定します。また、同一部品を同一メーカから複数回納入できるため、部品番号とメーカ番号だけでは行を一意に定められず、納入日などと組み合わせて候補キーの一部にできます。

比較

多重度の「*」は、同じ部品または同じメーカに対応する納入が複数存在できることを示します。このため、納入の繰返しを禁止する解釈や、納入表からの参照を不要とする解釈は図と一致しません。外部キーは多側にある納入表へ置かれ、メーカ表が部品番号をもつわけではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。図では、部品と納入の間も、納入とメーカの間も、納入側が「*」になっています。したがって同じ部品を同じメーカから複数回納入することが可能であり、納入日などの属性によって別の納入として管理できます。複数回の納入を禁止するという記述は、多重度の解釈と反します。

選択肢イ

これは不正解だよ。納入表は部品表およびメーカ表との関連を表す表なので、部品番号とメーカ番号を保持して、それぞれの表を参照する外部キーをもつ必要があります。納入表に外部キーが不要とすると、存在しない部品やメーカを参照する不整合を防げず、図の関連も表現できません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。納入表は部品番号とメーカ番号をもち、部品表とメーカ表を参照します。図の「*」により同じ部品と同じメーカの組に複数の納入が許されるため、その組だけでは行を一意に識別できませんが、納入日などを加えた候補キーの構成要素の一部にすることはできます。

選択肢エ

これは不正解だよ。部品番号とメーカ番号を外部キーとして保持するのは、両方の表と関連する納入表です。メーカ表はメーカ番号を主キーとしてメーカを管理する側であり、部品番号を外部キーとしてもつとは図から解釈できません。外部キーを置く側を逆にしている点が誤りです。

学習のポイント

UMLの多重度を外部キーと候補キーの設計へ変換する考え方

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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