PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
- イ製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
- ウ中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
- エ二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い
解き方のヒントを見る
品質副特性を整理する視点
品質モデルの分類を考えるときは、用語の印象だけで判断せず、各説明がどの品質上の観点を扱い、ほかの観点とどの境界で分かれるかを順に確認することが大切です。文脈をそろえて比較しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、各記述を読んだ際に、対象が示す品質上の関心事を一つの軸で捉え、その関心事と説明の範囲が一致しているかを確認することに集中してください。判断の軸を増やしすぎないことも意識しましょう。
視点
分類を整理する際は、まず説明文の主語と評価対象をそろえ、次に何を良くしたいのかという観点を抽出します。その後、似た表現を語感ではなく対象範囲の違いで比較すると、分類の境界を落ち着いて検討できます。
確認ポイント
- 説明文の主語と評価対象がそろっているか
- 扱われている品質上の関心事を一つの軸で捉えられるか
- 似た表現の違いを対象範囲の違いとして整理できるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
JIS X 25010:2013の品質副特性は、説明文が示す働きの場面と目的を捉えて分類します。中断や故障の後にデータを回復し、システムを望ましい状態へ戻せる性質は、信頼性に関する説明です。
理由
信頼性に関する説明では、システムが中断や故障などの問題に遭遇した後も、影響を受けたデータを回復し、望ましい状態へ復元できるかという性質を捉えます。したがって、障害後の回復と復元を述べる選択肢が該当します。
比較
操作しやすさは利用時の操作性、変更の影響評価や原因診断は保守に関する性質、情報交換はシステム間の連携に関する性質です。これらは、障害後にデータやシステムを復元できる性質とは分類の観点が異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。運用操作や制御のしやすさは、利用者が製品やシステムを扱う際の操作性に関する説明であり、故障や中断から元の状態へ戻れるかを表す信頼性の説明とは異なる。設問の分類では、操作の容易さに注目した定義として読む。
選択肢イ
これは不正解だよ。意図した変更の影響を評価し、欠陥や故障の原因を診断し、修正箇所を識別できる度合いは、変更や保守を行いやすい性質を説明している。中断時にデータやシステムを復元できるかという信頼性の説明ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。中断時や故障時に、直接影響を受けたデータを回復し、システムを希望する状態へ復元できる度合いを述べている。障害が起きても回復して利用可能な状態に戻せる性質なので、設問の信頼性に分類される説明に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数のシステムや製品、構成要素が情報を交換し、交換済みの情報を利用できる度合いは、相互に連携できる性質を表す。障害発生後のデータ回復やシステム復元を説明していないため、信頼性の該当説明ではない。
学習のポイント
操作性・保守性・復元性・連携性を、文中の目的と場面で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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