PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア各プロセスに優先度が付けられていて,後に到着してもプロセスの優先度が実行中のプロセスよりも高ければ,実行中のものを中断し,到着プロセスを実行する。
- イ各プロセスに優先度が付けられていて,イベントの発生を契機に,その時点で最高優先度のプロセスを実行する。
- ウ各プロセスの処理時間に比例して,プロセスのタイムクウォンタムを変更する。
- エ各プロセスを待ち行列の順にタイムクウォンタムずつ実行し,終了しないときは待ち行列の最後につなぐ。
解き方のヒントを見る
比較軸を一つに定めて整理する
各方式を名前や印象で判断せず、問題文で示された条件が、処理の選ばれ方や切り替わり方にどう関係するかという一つの観点に絞って、記述の対応関係を丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、与えられた説明が示す「何を基準に次の処理を扱うのか」という比較軸です。個別の方式名を先に思い出すのではなく、その軸に沿って各記述の意味と条件の結び付きを読み取りましょう。
視点
方式を比較するときは、用語の暗記だけに頼らず、説明の中で示される判断の観点を一つ選び、その観点が文章全体で一貫しているかを読み取ります。
確認ポイント
- 選択肢ごとに、比較の基準として使われている語句を確認する
- 処理の扱いに関する説明と、前提条件の対応を確認する
- 一つの比較軸だけで各記述の意味が整合するか確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ラウンドロビン方式は,待ち行列にあるプロセスへCPUを一定時間ずつ順番に割り当てる方式です。処理が残るプロセスは後回しにされ,公平に実行機会を得る。
理由
ラウンドロビン方式では,待ち行列の先頭にあるプロセスを一定のタイムクウォンタムだけ実行する。処理がその時間内に終わらなければ,プロセスを待ち行列の末尾へ移し,次のプロセスへCPUを渡す。
比較
アとイは優先度を基準に実行プロセスを選ぶ方式の説明であり,ラウンドロビンとは異なる。ウは処理時間に応じてタイムクウォンタムを変更する説明だが,ラウンドロビンの基本は一定時間ごとの巡回です。
選択肢ア
これは不正解だよ。後から到着したプロセスの優先度を比較し,実行中のプロセスを中断して切り替える説明は,優先度方式,特にプリエンプティブな優先度方式に該当する。ラウンドロビンは優先度の高低ではなく,待ち行列と一定のタイムクウォンタムを基準に処理を順番に割り当てる。
選択肢イ
これは不正解だよ。イベント発生時点で最高優先度のプロセスを選ぶ説明は,優先度スケジューリングの特徴である。ラウンドロビンでは,各プロセスに優先度を付けて最高優先度を選ぶのではなく,待ち行列の順番に一定のタイムクウォンタムを割り当て,処理が残れば順番を後ろへ回す。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロセスの処理時間に比例してタイムクウォンタムを変更する方式は,ラウンドロビンの基本的な説明ではない。ラウンドロビンでは,処理時間の長短や優先度に応じて量子を変えるのではなく,原則として同じタイムクウォンタムを使い,待ち行列を巡回してCPUを配分する。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ラウンドロビン方式は,実行可能なプロセスを待ち行列に並べ,先頭から一定のタイムクウォンタムだけ実行する。量子内に終了しなければ,そのプロセスを待ち行列の末尾へ回し,次のプロセスにCPUを渡すため,各プロセスが順番に実行機会を得られる。
学習のポイント
優先度方式との違いと,タイムクウォンタムおよび待ち行列の循環処理を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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