PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成26年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問26

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ダイバーシティマネジメントの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    従業員が仕事と生活の調和を図り,やりがいをもって業務に取り組み,組織の活力を向上させることである。
  2. イ
    性別や年齢,国籍などの面で従業員の多様性を尊重することによって,組織の活力を向上させることである。
  3. ウ
    自ら設定した目標の達成を目指して従業員が主体的に業務に取り組み,その達成度に応じて評価が行われることである。
  4. エ
    労使双方が労働条件についての合意を形成し,協調して収益の増大を目指すことである。
解き方のヒントを見る

判断の前提をそろえて考える

この分野を考えるときは、示されている条件と、自分が経験や印象から補った前提を分けて整理しましょう。結論を急がず、判断に使おうとしている前提が、与えられた情報に基づいているかを確かめることが出発点です。

この問題で問われていること

検討の焦点は、判断の根拠となる前提がどこから来ているかです。身近な事例の印象をそのまま当てはめず、示された範囲で言えることと、自分の推測に依存することを分けて、考えの土台を確認しましょう。

視点

前提は、考えを進める際の土台です。示された情報から受け取った前提と、自分で補った前提を区別すると、何を根拠に判断しようとしているのかを整理できます。まずは前提の出所に目を向けましょう。

確認ポイント

  • 判断の前提にした情報はどこに示されているか
  • 自分の経験や印象を前提として補っていないか
  • 示された情報と自分の推測を区別できているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。ダイバーシティマネジメントは、従業員の多様性を尊重し、組織の活力向上につなげる考え方です。目的の表現だけでなく、その目的に向けた働きかけを見れば、ほかの手法と区別できます。

多様性の尊重が判断の根拠

ダイバーシティは多様性を意味します。イは、前半で性別や年齢、国籍などの面で従業員の多様性を尊重すると述べ、後半でそれによって組織の活力を向上させると説明しています。この働きかけと効果のつながりが、ダイバーシティマネジメントに該当します。

目的が共通でも働きかけは異なる

アとイは、いずれも組織の活力を向上させると述べているため、この目的だけでは区別できません。アは仕事と生活の調和、イは従業員の多様性の尊重が中心です。ウは自ら設定した目標への取組みと達成度による評価、エは労働条件についての労使の合意と協調を述べています。各文が中心に置く働きかけを比べるのが判断の要点です。

選択肢ア

これは不正解だよ。仕事と生活の調和を図るという前半は、ワークライフバランスの説明です。後半の、やりがいをもって業務に取り組み組織の活力を向上させるという目的は、多様性の尊重を意味しません。イと目的が共通していても、中心となる働きかけが異なります。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。性別や年齢、国籍などの面で従業員の多様性を尊重するという前半が、ダイバーシティマネジメントの特徴を示しています。後半は、その尊重を通じて組織の活力を向上させるという説明です。従業員の違いを認め、組織の活動に生かす考え方と一致します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。自ら設定した目標に向けて主体的に取り組むという前半と、達成度に応じて評価されるという後半は、目標管理の説明です。評価の基準として目標の達成度を用いる点が中心であり、従業員の多様性を尊重して組織の活力を高めるダイバーシティマネジメントとは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。労使双方が労働条件について合意を形成するという前半と、協調して収益の増大を目指すという後半は、労使協調の説明です。中心となるのは使用者と労働者の合意や協力であり、従業員の多様性を尊重することを中心とするダイバーシティマネジメントとは異なります。

学習のポイント

各選択肢が中心に置く働きかけを読み取り、多様性の尊重、仕事と生活の調和、目標管理、労使協調を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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