PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを,フェールソフトという。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを,フォールトマスキングという。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを,フェールセーフという。
- エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。
解き方のヒントを見る
システム信頼性の見方を整理
システムの信頼性を考えるときは、障害が起きる可能性だけでなく、発生後の影響や復旧までの流れにも目を向け、設問が尋ねる観点を一つに定めて整理しましょう。用語の役割を混同しないことも大切です。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、まず設問が評価しようとしている対象と条件を一つの軸に置き、その軸に直接関係する説明かどうかを、用語の印象ではなく文脈との対応で確かめてください。
視点
信頼性に関する用語は、目的、対象、適用される場面、評価の基準を分けて捉えると整理しやすくなります。まず設問の主語と求める関係に注目し、知識をそのまま当てはめず、文脈との整合性を確認しましょう。
確認ポイント
- 設問が問う対象と、説明の対象が一致しているか
- 前提条件や利用場面を読み落としていないか
- 用語の印象ではなく、設問中の関係に基づいて比べているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
フォールトアボイダンスは、故障発生後の処理ではなく、品質管理や設計改善によってシステム構成要素の信頼性を高め、故障の発生を避ける考え方です。
理由
エの記述は、故障が発生してから対処するのではなく、品質管理などを通じて構成要素の信頼性を高め、故障の発生を避けるというフォールトアボイダンスの説明に一致する。
比較
フェールセーフは安全な状態を保つこと、フェールソフトは機能を縮小してサービスを継続すること、フォールトマスキングは故障の影響を外部に見せないことを指すため、それぞれエとは目的が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。故障発生時にあらかじめ定めた安全な状態へ移行して危険を防ぐのは、フェールソフトではなくフェールセーフの考え方である。フェールソフトは、故障後に機能やサービスの範囲を縮小して、可能な範囲で処理を継続する。
選択肢イ
これは不正解だよ。故障発生時に、あらかじめ定めた縮小範囲のサービスを提供することは、フォールトマスキングではなくフェールソフトである。フォールトマスキングは、故障の影響が誤りとして外部へ現れないように隠す仕組みを指す。
選択肢ウ
これは不正解だよ。故障の影響が誤りとして外部に出ないように訂正することは、フェールセーフではなくフォールトマスキングに該当する。フェールセーフは、故障時にシステムを安全な状態に保つことを目的とする。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。フォールトアボイダンスは、故障が発生した後に被害を抑えるのではなく、品質管理や設計・保守の改善によってシステム構成要素の信頼性を高め、故障の発生を避ける考え方である。
学習のポイント
フェールセーフ、フェールソフト、フォールトマスキングとの違いを、故障への対応方法で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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