PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

共通フレーム 2007 をソフトウェア産業界に導入する目的として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ソフトウェア産業界において,ソフトウェア開発の生産性の尺度を統一する。
  2. イ
    ソフトウェアの開発及び取引における契約書や設計書など,文書の種類や書式を規定する。
  3. ウ
    ソフトウェアの開発及び取引の内容を明確にし,市場の透明性を高め,取引の更なる可視化を実現する。
  4. エ
    電子商取引を行う際に必要な国際会計基準への対応方法を標準化する。
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導入目的を捉えるための視点

この分野の目的を考えるときは、制度や仕組みが導入される前後で、誰のどのような判断や連携を支え、どんな課題を整理しようとしているかを一つの軸で丁寧に読み取ります。

この問題で問われていること

選択肢を比べる際は、個別の機能や手段の印象ではなく、導入によって扱いやすくしたい課題と、その結果として支えたい判断のつながりに注目し、設問の主語と範囲を確認してください。

視点

導入目的は、名称や構成要素を覚えるだけでなく、現場で生じる課題をどの単位で整理し、関係者が同じ前提で考えるための枠組みとして何を支えるのか、という因果の流れで読みます。説明が広すぎたり、個別手段の効果だけに寄っていたりしないかも、設問の焦点に照らして確認しましょう。

確認ポイント

  • 設問が問う「目的」の対象と範囲を確認する
  • 導入前に想定される課題と、導入後に支えたい判断の関係を整理する
  • 個別の機能説明ではなく、関係者や運用全体への意味に照らして読み直す
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

共通フレーム2007は、ソフトウェアの開発及び取引に関する内容を明確にし、関係者の共通理解を促すことで、市場の透明性を高め、取引をより可視化するための枠組みです。

理由

共通フレーム2007を導入すると、ソフトウェアの開発や取引で何を実施し、どのような内容を扱うのかを関係者間で整理しやすくなる。その結果、取引内容の理解がそろい、市場の透明性や取引の可視化につながる。

比較

生産性の尺度を統一すること、文書の種類や書式を規定すること、国際会計基準への対応方法を標準化することは、共通フレーム2007の導入目的そのものではありません。対象は会計や書式ではなく、開発・取引の共通的な枠組みです。

選択肢ア

これは不正解だよ。生産性の尺度を統一することは、開発成果を測る指標の標準化に関する説明である。共通フレーム2007の主眼は、特定の測定尺度を産業界全体で統一することではなく、ソフトウェアの開発や取引に関する内容を共通の枠組みで整理することにある。

選択肢イ

これは不正解だよ。契約書や設計書などの文書について、種類や書式そのものを一律に規定することが目的ではない。共通フレーム2007は、文書の見た目や様式を定めるよりも、開発・取引で扱う作業や内容を明確にし、関係者の認識を合わせるための枠組みである。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。共通フレーム2007は、ソフトウェアの開発及び取引に関する内容を明確にし、関係者間の共通理解を促す。その結果として市場の透明性が高まり、取引の内容や状況をより見通しやすくすることが、導入目的に合致している。

選択肢エ

これは不正解だよ。国際会計基準への対応方法を標準化することは、会計処理や電子商取引に関する基準の説明である。共通フレーム2007が扱うのは、ソフトウェアの開発と取引に関する共通の枠組みであり、会計基準への対応方法を定めるものではない。

学習のポイント

標準化の対象を、文書形式や会計基準ではなく、開発・取引の共通枠組みとして理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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