PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アa:クライアントの公開鍵,b:Web サーバの秘密鍵
- イa:クライアントの秘密鍵,b:Web サーバの公開鍵
- ウa:認証局の公開鍵,b:Web サーバの公開鍵
- エa:認証局の公開鍵,b:Web サーバの秘密鍵
解き方のヒントを見る
認証と鍵交換を分けて考える
SSL通信では、相手の確認と安全に使う鍵の準備を別の役割として捉え、通信のどの段階で何を確かめる処理なのかを時系列で整理すると、用語の混同を避けて考えやすくなります。
この問題で問われていること
選択肢を読む際は、説明が相手の正当性を確かめる話なのか、その後の通信に向けた共有情報を準備する話なのかに注目し、両者の目的と順序を切り分けて比較しましょう。
視点
認証と鍵交換は関連して進みますが、同じ目的の処理ではありません。各説明が、誰を信頼するための確認か、通信を保護する準備かという観点で整理してください。
確認ポイント
- 説明の主な目的が相手の確認か、通信準備かを確認する
- 処理が通信のどの段階に置かれているかを確認する
- 一つの説明に複数の役割を混ぜていないかを確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
サーバ証明書の正当性は認証局の公開鍵で確認し、共通鍵生成用データは証明書に含まれるWebサーバの公開鍵で暗号化する。サーバは対応する秘密鍵で復号する。
理由
認証局の公開鍵は、認証局が署名したサーバ証明書を検証するためにクライアントが利用する。証明書に含まれるWebサーバの公開鍵は、クライアントが共通鍵生成用データを暗号化するために使い、サーバは対応する秘密鍵で復号する。
比較
したがって、aは認証局の公開鍵、bはWebサーバの公開鍵となる。証明書の検証用の鍵と、サーバへ送るデータの暗号化用の鍵を混同しないことが重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。クライアントが保持するクライアントの公開鍵では、Webサーバ証明書を発行した認証局の署名を確認できない。また、Webサーバの秘密鍵はクライアントが保持しておらず、共通鍵生成用データの暗号化に使う鍵としても不適切である。秘密鍵で処理したデータは対応する公開鍵で復号・検証でき、公開鍵は秘密にする鍵ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。共通鍵生成用データをWebサーバの公開鍵で暗号化する点は手順に合うが、サーバ証明書の正当性確認にクライアントの秘密鍵を使うことはできない。証明書の署名を検証するには、発行元である認証局に対応した公開鍵が必要である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。クライアントは認証局の公開鍵でサーバ証明書の署名を検証する。さらに、証明書に添付されたWebサーバの公開鍵で共通鍵生成用データを暗号化するため、Webサーバだけが対応する秘密鍵で復号でき、その後に共通鍵を作成できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。クライアントは認証局の公開鍵によってサーバ証明書を検証できるが、共通鍵生成用データをWebサーバの秘密鍵で暗号化することはできない。クライアントはその秘密鍵を保持しておらず、公開鍵で復号・検証できるため、秘密のデータを送る用途にも適さない。
学習のポイント
認証局の公開鍵による証明書検証と、サーバ公開鍵によるデータ暗号化の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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