PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア(平均故障間隔+平均修理時間)/平均修理時間
- イ(平均故障間隔-平均修理時間)/平均故障間隔
- ウ平均故障間隔/(平均故障間隔+平均修理時間)
- エ平均修理時間/(平均故障間隔+平均修理時間)
解き方のヒントを見る
稼働率を考える一つの視点
稼働率を整理するときは、対象となる期間と、稼働している状態・停止している状態の区切り方に注目しましょう。数値を急いで計算せず、何を比較しているかを確認することが大切です。
この問題で問われていること
確認する観点を、測定対象と時間の扱いの関係に絞ります。与えられた条件が同じ基準で並んでいるか、期間の範囲や状態の定義にずれがないかを丁寧に十分見比べてください。
視点
稼働率を検討する際は、まず何を対象に、どの期間を評価しているのかをそろえて捉えます。そのうえで、稼働と停止を分ける基準が一貫しているか、比較する値の単位や範囲が対応しているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 評価の対象と期間が、設問内で同じ基準にそろっているか。
- 稼働・停止として扱う状態の区切りが、途中で変わっていないか。
- 比較する時間や値の単位、対象範囲に食い違いがないか。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
システムの稼働率は、平均故障間隔の間に動作し、故障後に平均修理時間だけ停止する周期を基準に、動作時間が全体の何割を占めるかで表します。
理由
平均故障間隔を稼働時間、平均修理時間を停止時間と考えると、1周期の平均時間は平均故障間隔+平均修理時間です。したがって稼働率は、平均故障間隔/(平均故障間隔+平均修理時間)となります。単位は時間/時間で、結果は単位を持たない割合です。
比較
稼働率は動作時間の割合であり、修理時間の割合ではありません。また、分母には動作時間だけでなく、故障後の修理停止時間も含めた全周期を置く必要があります。
選択肢ア
これは不正解だよ。稼働率は、故障せず動作している時間を、動作時間と修理による停止時間を合わせた全周期で割る指標だよ。この式は分母が平均修理時間だけで、動作時間を含まず、稼働率の定義に合わないよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。平均故障間隔から平均修理時間を引いた値を使っても、稼働率の分母は動作時間と修理停止時間を含む全周期で考える必要があるよ。この式は分母を平均故障間隔だけとしており、修理停止時間の扱いが定義と一致しないよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。システムが平均故障間隔の間は稼働し、故障後は平均修理時間だけ停止すると考えると、1周期の平均時間は平均故障間隔+平均修理時間になるよ。したがって、稼働率は平均故障間隔/(平均故障間隔+平均修理時間)で表されるよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。平均修理時間/(平均故障間隔+平均修理時間)は、全周期に占める修理停止時間の割合、つまり不稼働側の割合を表すよ。稼働率は動作側の割合なので、分子に置く時間の意味が逆になっているよ。
学習のポイント
MTBFとMTTRの役割を、稼働時間・停止時間・全周期の関係として整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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