PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成22年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワーク障害の原因を調べるために,ミラーポートを用意して,LAN アナライザを使用するときに留意することはどれか。

選択肢

  1. ア
    LAN アナライザがパケットを破棄してしまうので,測定中は測定対象外のコンピュータの利用を制限しておく必要がある。
  2. イ
    LAN アナライザにはネットワークを通過するパケットを表示できるので,盗聴などに悪用されないように注意する必要がある。
  3. ウ
    障害発生に備えて,ネットワーク利用者に LAN アナライザの保管場所と使用方法を周知しておく必要がある。
  4. エ
    測定に当たって,LAN ケーブルを一時的に切断する必要があるので,利用者に対して測定日を事前に知らせておく必要がある。
解き方のヒントを見る

通信監視を整理する着眼点

通信監視を検討するときは、観測したい現象と測定する場所・タイミングの対応に注目します。画面に示された各案が、障害の切り分けに必要な観測範囲を過不足なく持つかを確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、監視方法が「どこで、いつ、何の変化を捉えるか」を明確にできているかを見ます。対象の範囲と観測結果の結び付きを、選択肢ごとに静かに比べてください。

視点

通信監視では、対象となる区間、観測点、観測の周期や継続性を分けて整理すると、各案が何を見ようとしているかを比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 観測対象と観測地点の対応が説明できるか
  • 障害の発生時点と観測タイミングが合っているか
  • 得られる情報の範囲が調査目的に対して過不足ないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ミラーポートは通信を解析装置へ複製する機能であり、通常のLANケーブルを切断せずに障害調査を行える。一方、通過パケットを表示できるため、通信内容の漏えいや盗聴への悪用を防ぐ管理が重要になる。

理由

ミラーポートでは、スイッチを通過するパケットの複製をLANアナライザで観測できる。解析対象には認証情報や業務上の機密情報が含まれることもあるため、権限のない人が閲覧したり、盗聴目的で利用したりしないように管理する必要がある。

比較

ミラーポートを使った測定は、通信経路上のLANケーブルを物理的に切断して行うものではありません。したがって、利用者の通信を止めることや、測定対象外のコンピュータの利用を制限することが本質的な留意点ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ミラーポートは、スイッチを通過するパケットを解析用ポートへ複製する仕組みであり、LANアナライザが測定対象外のコンピュータの通信を破棄するという前提は誤りである。そのため、利用制限を求める理由として適切ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。LANアナライザはミラーポートから受け取った通信を表示・解析できるため、ネットワークを流れる情報を広く閲覧できる。通信内容に機密情報が含まれる可能性を踏まえ、盗聴や不正利用を防ぐ管理が必要である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。LANアナライザは障害調査を行う担当者が適切に管理して使用する機器であり、ネットワーク利用者全体に保管場所や使用方法を周知することが、ミラーポート利用時の主要な留意点ではない。むしろ権限管理が重要である。

選択肢エ

これは不正解だよ。ミラーポートはスイッチが通過パケットを別ポートへ複製するため、測定のためにLANケーブルを一時的に切断する必要はない。したがって、切断による通信停止を前提に測定日を事前通知する説明は適切ではない。

学習のポイント

ミラーポートの仕組みと、通信情報を扱う際のセキュリティ管理を結び付けて理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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