NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ネットワークを構成するホストのIPアドレスとして用いることができるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    127.16.10.255/8
  2. イ
    172.16.10.255/16
  3. ウ
    192.168.255.255/24
  4. エ
    224.168.10.255/8
解き方のヒントを見る

範囲内での位置付けを確かめる

割り当て可否を考えるときは、個々のアドレスを単独で眺めるのではなく、指定された区切り方に照らして、そのアドレスが属する範囲とその中での位置付けを整理する姿勢が役立ちます。一つの観点に絞って確かめましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、アドレスの値そのものの大小ではなく、区切り情報を踏まえたときに、そのアドレスが範囲内でどのような役割を担うかを自分で判断できるかどうかです。区切り位置を先に確定させることが出発点になります。

視点

IPアドレスの意味は、どこまでが範囲を表し、どこからが個々の機器を表すかを区切る情報と組み合わせて初めて定まります。同じ値でも区切り方が変われば、属する範囲や役割が変わることがあります。まず区切り位置を二進数の桁で把握します。そのうえで、対象アドレスがその範囲の中でどこに位置するかを落ち着いて確認する、という順序で考えると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 区切りを表す情報(プレフィックス長やマスク)から、範囲部分と機器部分の境目を二進数で確定できたか
  • 対象アドレスの機器部分がどのような並びになっているかを、境目に沿って書き出して確認したか
  • その範囲の中で各アドレスが担う役割について、自分の学習内容と照らし合わせて根拠を説明できるか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ホストのIPアドレスとして利用できるのは、特殊用途の予約範囲やブロードキャストアドレスに該当しないものです。172.16.10.255/16はプライベートアドレス範囲内にあり、/16のブロードキャストアドレスでもないため、ホストアドレスとして使用できます。

理由

172.16.10.255/16では、ネットワークアドレスは172.16.0.0、ブロードキャストアドレスは172.16.255.255です。したがって172.16.10.255はその間にあるホストアドレスであり、プライベートアドレスとしてネットワーク内のホストに利用できます。

比較

127.0.0.0/8はループバック、224.0.0.0/4はマルチキャスト用です。また、192.168.255.255/24は192.168.255.0/24のブロードキャストアドレスに当たります。これらは通常のホストアドレスとして使用できません。

選択肢ア

これは不正解だよ。127.16.10.255/8の127.0.0.0/8は、同一ホスト内部の通信に使うループバックアドレスの範囲です。ネットワーク上の他のホストへ割り当てる通常のホストアドレスではないため、この選択肢は条件に合いません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。172.16.10.255/16は、プライベートアドレスである172.16.0.0/16の範囲に含まれます。/16でのブロードキャストアドレスは172.16.255.255なので、このアドレスはネットワーク内のホストに割り当てられます。

選択肢ウ

これは不正解だよ。192.168.255.255/24では、サブネットは192.168.255.0/24です。このサブネットの末尾アドレス192.168.255.255はブロードキャストアドレスとなるため、個別のホストへ割り当てるIPアドレスとして使用できません。

選択肢エ

これは不正解だよ。224.168.10.255/8の224.0.0.0/4は、複数の受信者へ同時に送信するマルチキャスト用の範囲です。個別のホストを識別する通常のユニキャストアドレスとして割り当てることはできません。

学習のポイント

ループバック、マルチキャスト、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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