NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

デジタルフォレンジックスに該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    画像,音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
  2. イ
    コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテストとして,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
  3. ウ
    巧みな話術,盗み聞き,盗み見などの手段によって,ネットワークの管理者,利用者などから,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
  4. エ
    犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
解き方のヒントを見る

調査関連用語を比べる視点

調査に関わる用語を比べるときは、名称の印象だけで判断せず、何を明らかにするための概念か、どの段階や対象に適用されるかを整理し、似た目的との境界を確認しながら丁寧に考えます。

この問題で問われていること

一つの観点として、各用語が調査のどの目的・対象・段階に結び付くかを、問題文の条件から抽出して比較してください。定義の細部よりも、適用範囲の違いが問われているかを意識すると整理しやすくなります。

視点

用語比較では、目的、対象、実施する局面、得られる情報の種類を同じ軸に並べます。設問中の条件語を拾い、各候補がどの範囲を説明しているかを照合し、名称が似ていることだけを根拠に結論を出さないようにします。

確認ポイント

  • その用語が扱う対象の範囲を確認する
  • 調査の目的と実施される段階を区別する
  • 設問の条件と用語の適用範囲を対応付ける
正解と解説を見る

正解

エ

解説

デジタルフォレンジックスは、犯罪などに関係するデジタルデータを保全し、調査や分析を行い、その後の訴訟などで利用できるように備える活動です。

理由

デジタルフォレンジックスでは、犯罪に関する証拠となり得るデータを対象に、内容を保全した上で調査・分析し、後の訴訟などでも利用できるように扱う。したがって、証拠データの保全と調査を述べたエが該当する。

比較

アはデジタルコンテンツへ情報を埋め込む技術、イは脆弱性を調べるための侵入テスト、ウは人から重要情報を聞き出すソーシャルエンジニアリングです。いずれもデジタル証拠を保全・分析する活動そのものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。画像や音楽などに著作権者の情報を埋め込む行為は、デジタルコンテンツの権利情報を示したり、改変や出所を確認したりするための技術に当たる。犯罪の証拠となるデータを保全し、調査・分析して訴訟に備える活動を説明したものではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。システムを実際に攻撃して侵入を試みる行為は、コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するための侵入テストである。攻撃後に証拠データを保全し、調査や分析を行って訴訟などに備える活動とは目的が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。話術や盗み聞き、盗み見などによって管理者や利用者からパスワードなどを入手する行為は、人的な弱点を利用するソーシャルエンジニアリングに当たる。デジタルデータを証拠として保全・調査・分析する活動ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、そのデータを調査・分析して、後の訴訟などに備える活動はデジタルフォレンジックスに該当する。証拠の内容だけでなく、後から検証できるよう適切に扱うことも重要である。

学習のポイント

デジタル証拠の保全から分析、訴訟への備えまでの流れを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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