NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

インターネットにおいて,AS(Autonomous System)間の経路制御に用いられるプロトコルはどれか。

選択肢

  1. ア
    BGP
  2. イ
    IS-IS
  3. ウ
    OSPF
  4. エ
    RIP
解き方のヒントを見る

経路制御の役割を考える視点

経路制御を考えるときは、対象となる範囲と情報交換の目的がどのように結び付くかに注目し、用語の細部に引きずられず、全体の役割を整理して判断しましょう。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、説明が扱う範囲と、そこで必要とされる情報の扱い方が問いの主題に対応しているかという一点に絞り、表現の細かな違いは後から確認しましょう。

視点

対象範囲と情報交換の目的を対応づけ、説明がどの役割を述べようとしているかを抽象化して読み取ります。個別の方式名や具体的な手順ではなく、役割の切り分けに着目してください。

確認ポイント

  • 説明の対象範囲は、どの単位や境界を前提にしているか。
  • 情報交換の目的は、何を把握・共有するためのものとして述べられているか。
  • 説明全体は、役割の整理を主題として一貫しているか。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ASは、同じ運用方針で管理されるネットワークのまとまりです。AS間の経路制御には、異なるAS同士で経路情報を交換するための外部ゲートウェイプロトコルを用います。この設問ではBGPが該当します。

理由

BGPは、異なるAS間で経路情報を交換するためのプロトコルです。インターネット上では、各ASが経路情報を広告し、AS間の到達性や経路選択に関する情報を交換します。したがって、AS間の経路制御という設問の条件に合います。

比較

IS-IS、OSPF、RIPはいずれも主にAS内部の経路制御で用いられるプロトコルです。これらは同一組織や同一管理範囲内のルータ間で経路を決定する用途であり、AS間の経路制御を問う本設問の条件とは異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。BGPは、異なるAS同士で経路情報を交換するために使われる外部ゲートウェイプロトコルです。インターネットではASごとに異なる運用方針があるため、AS間の到達性や経路選択に関する情報を交換するBGPが、設問の条件に該当します。

選択肢イ

これは不正解だよ。IS-ISはリンクステート型の経路制御プロトコルで、通常は一つのASなど、同じ管理範囲にあるルータ間の経路計算に用いられます。異なるAS間で経路情報を交換するという設問の対象とは、役割が異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。OSPFは、同一のAS内部でルータがリンク状態を交換し、内部の経路を決定するためのプロトコルです。AS内部の経路制御には適していますが、異なるAS間の経路制御を担当するプロトコルではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。RIPは、距離ベクトル型の経路制御プロトコルで、比較的小規模なネットワーク内部の経路選択に用いられます。AS間で運用方針を踏まえて経路情報を交換する用途ではないため、設問の条件には合いません。

学習のポイント

AS内経路制御とAS間経路制御の役割を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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