NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア画像や音楽などのディジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテスト手法の一つであり,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
- ウネットワークの管理者や利用者などから,巧みな話術や盗み聞き,盗み見などの手段によって,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
- エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,その後の訴訟などに備える。
解き方のヒントを見る
対象を区別するための確認視点
デジタル情報を扱う問題では、名称や印象だけで判断せず、何を対象として捉え、どの範囲の情報を比較しているのかを整理し、設問が求める区別の軸を一つに定めて確認しましょう。そのうえで各選択肢を同じ観点から読み比べます。
この問題で問われていること
対象を見分ける際に、名称や用途の印象へ引きずられず、設問が求めている区別の基準を一つだけ特定し、全ての選択肢を同じ基準で照合することへ意識を絞りましょう。判断の途中で別の軸へ移らないことも確認します。
視点
対象を区別するため、用語の知識を単独で思い出すより、設問中で比較されている観点を読み取り、同じ基準で並べて考えます。判断軸を増やしすぎないことが重要です。
確認ポイント
- 設問が求める区別の基準を一つに絞れているか
- 名称や印象ではなく、同じ観点で比較できているか
- 途中で別の判断軸に置き換えていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ディジタルフォレンジックスは、犯罪や不正行為に関する証拠となり得るディジタルデータを保全し、後の調査や訴訟などに備える技術です。したがって、該当するのはエです。
理由
ディジタルフォレンジックスでは、犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、その後の訴訟などに備える。証拠性を保ちながらディジタルデータを扱う点が中心です。
比較
アは著作権者などの情報をコンテンツへ埋め込む電子透かし、イは実際に攻撃して弱点を調べる侵入テスト、ウは人から重要情報を聞き出すソーシャルエンジニアリングに該当する。
選択肢ア
これは不正解だよ。画像や音楽などのディジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む行為は、コンテンツの識別や権利保護に関する電子透かしの説明である。犯罪の証拠となり得るデータを保全し、その後の訴訟などに備えるディジタルフォレンジックスとは目的が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するため、システムを実際に攻撃して侵入を試みるのは、侵入テストの説明である。これは脆弱性を検査する行為であり、犯罪に関する証拠となり得るデータを保全して訴訟などに備える説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ネットワークの管理者や利用者などから、巧みな話術や盗み聞き、盗み見などによってパスワードなどの重要情報を入手するのは、ソーシャルエンジニアリングの説明である。人への働きかけで情報を得る行為であり、証拠データを保全するものではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、その後の訴訟などに備えることは、ディジタルフォレンジックスの説明に該当する。ディジタル機器やネットワークに関係するデータを、調査や法的手続で扱える証拠として保全する点が適切である。
学習のポイント
類似するセキュリティ用語を、目的と手段の違いで整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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