NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

伝送速度が128kビット/秒の回線を用いて,128×10³バイトのデータを転送するために必要な時間はおよそ何秒か。ここで,転送するときの一つの電文の長さは128バイトであり,ヘッダなどのオーバヘッドを除いて送信できるデータは100バイトである。また,電文の送信間隔(電文の末尾から次の電文の始まりまで)は,平均1ミリ秒とする。

選択肢

  1. ア
    2.6
  2. イ
    8
  3. ウ
    10
  4. エ
    12
解き方のヒントを見る

伝送時間を整理する一つの視点

データ伝送の所要時間を考えるときは、与えられた条件を通信のどの段階に対応づけるかに注目します。単位や前提をそろえ、各量の役割を区別してから、選択肢と整合するかを落ち着いて確認しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、時間に影響する条件を、送るデータ量・通信に関する尺度・追加の待ち時間などの観点に分け、同じ単位へそろえて比較できる状態にすることだけを意識してください。

視点

所要時間の数値問題では、まず登場する量を「対象の大きさ」「伝送の速さ」「発生する遅れ」のように役割ごとに整理します。次に単位と時間の基準を統一し、問題が尋ねている範囲に関係する条件だけを対応づけます。

確認ポイント

  • 各数値が表している量の種類と単位を確認する
  • 送信対象の大きさと通信条件を混同していないか見直す
  • 求める時間の範囲に追加の待ち時間が関係するか確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

1電文で送れるデータは100バイトなので、128×10³バイトには1280電文が必要です。1電文の送信時間と電文間隔を合計すると、必要時間は約12秒になる。

計算

必要な電文数は128×10³バイト÷100バイト=1280電文。1電文は128バイト=1024ビットなので、送信時間は1024ビット÷128000ビット/秒=0.008秒。電文間隔は最後の電文を除く1279回で、1279×0.001秒=1.279秒。合計は1280×0.008+1.279=11.519秒で、約12秒となる。

比較

2.6秒、8秒、10秒はいずれも、電文の送信時間だけを考えた場合の合計10.24秒を下回る。したがって、128バイト単位の電文を128000ビット/秒で送る条件と一致せず、さらに電文間隔1ミリ秒も含められていない。

選択肢ア

これは不正解だよ。2.6秒は、128×10³バイトのデータを、1電文128バイト、回線速度128000ビット/秒で送る場合の送信時間だけでも下回る。さらに電文間隔1ミリ秒も必要なので、公式条件との時間・単位の対応が不足している。

選択肢イ

これは不正解だよ。8秒は、電文間隔を考慮しない場合でも必要となる電文送信時間10.24秒より短い。128バイトをビットへ換算する条件に合わず、加えて各電文間の平均1ミリ秒も含める必要があるため、条件を満たさない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。10秒は、128バイトの電文を128000ビット/秒で送る送信時間だけの10.24秒にも届かない。実データ100バイトごとの電文分割と、電文末尾から次の開始までの1ミリ秒を含む公式条件とは一致しない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。128×10³バイトを100バイトずつ送ると1280電文となる。1電文の送信時間は1024ビット÷128000ビット/秒=0.008秒、間隔は1279回で1.279秒。合計11.519秒なので、およそ12秒である。

学習のポイント

電文数、ビット換算、電文間隔を分けて計算する方法を学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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