NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アa、 b
- イa、 d
- ウb、 c
- エb、 d
解き方のヒントを見る
契約を考える前提条件のそろえ方
契約について考えるときは、判断の前提となる責任の範囲に注目しましょう。名称や開発段階から結論を急がず、誰が何について責任を負うという条件が与えられているかを整理し、考える基準をそろえることが大切です。
この問題で問われていること
この話題では、契約を判断する際の責任の範囲を、どのような前提で捉えるかに意識を向けてください。開発に関する言葉の印象だけで判断せず、明示された条件と自分が補った想定を分けて考えることが検討の出発点になります。
視点
責任の範囲を考える際は、示されている条件をそのまま捉え、示されていない役割や約束を自分の経験で補っていないかを確かめましょう。責任という言葉から何を想定したかを振り返ると、与えられた条件に沿って検討しやすくなります。
確認ポイント
- 責任の範囲に関わる条件を確認できているか
- 責任の範囲を、名称の印象だけで捉えていないか
- 明示されていない責任を、自分の想定で加えていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイの「a、 d」です。表のaは要件定義、dは運用テストであり、モデル契約では準委任型が適切とされます。bのシステム内部設計とcのシステム結合は請負型が適切とされます。
各フェーズの契約形態
表では、aが要件定義、bがシステム内部設計、cがシステム結合、dが運用テストに対応します。“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”に照らすと、要件定義と運用テストは準委任型、システム内部設計とシステム結合は請負型が適切とされます。したがって、準委任型の組合せはaとdです。
請負型と準委任型の違い
請負型では、受託者が仕事の完成を約します。準委任型では、受託者が善管注意義務の下で業務を遂行することを約します。準委任型でも要件定義書やテスト報告書などの成果物を作成・納入する場合があります。そのため、成果物があるから請負型、成果物がないから準委任型という判断は不適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。aは要件定義、bはシステム内部設計を指す。モデル契約では、aは準委任型が適切だが、bは請負型が適切とされるため、この組合せは誤りである。成果物の有無ではなく、仕事の完成を約するか、業務遂行を約するかで区別する。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。aは要件定義、dは運用テストを指し、どちらもモデル契約では準委任型が適切とされる。ベンダーは善管注意義務の下で、要件定義や運用テストの支援業務を遂行する。準委任型でも成果物を作成・納入する場合があり、その有無は契約形態の判定基準ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。bはシステム内部設計、cはシステム結合を指す。モデル契約では、いずれも請負型が適切とされるため、準委任型の組合せにはならない。請負型は仕事の完成を約する契約であり、設計書や結合済みシステムという成果物があることだけを理由に分類するものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。bはシステム内部設計、dは運用テストを指す。モデル契約では、dは準委任型が適切だが、bは請負型が適切とされるため、この組合せは誤りである。準委任型でも成果物を納入する場合があるので、契約上、仕事の完成を約しているかを確認する必要がある。
学習のポイント
成果物の有無ではなく、仕事の完成を約するか、善管注意義務の下で業務遂行を約するかという違いを理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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