NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法
- イ企業の業務プロセス、システム化要求などのニーズと、ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し、どれだけかい離しているかを分析する手法
- ウ業務プロセスの問題点を洗い出して、目標設定、実行、チェック、修正行動のマネジメントサイクルを適用し、継続的な改善を図る手法
- エ利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
解き方のヒントを見る
判断対象の範囲をそろえて考える
この分野を学ぶときは、まず何を対象に述べているかという範囲に注目しましょう。同じ言葉が使われていても、扱う範囲がそろっているかを確かめると、知識を当てはめる前に考えを整理できます。
この問題で問われていること
問われている内容を考える際は、判断の対象をどこまで含めるかに意識を向けましょう。自分が想定している範囲と、示されている条件から読み取れる範囲を区別し、勝手に対象を広げたり狭めたりしていないか確認します。
視点
考えを整理する際は、判断の対象として含める範囲をいったん言葉にしてみましょう。その範囲を自分の思い込みで補っていないか見直すことが、検討の土台になります。
確認ポイント
- 判断の対象に含める範囲を意識できているか
- 対象の範囲を、示された条件に基づいて捉えているか
- 考えている途中で対象の範囲が変わっていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。SOAは、利用者の視点で業務システムの機能を独立したサービスとして構成し、業務プロセスとの対応付けや他のソフトウェアとの連携を容易にする考え方です。
理由
SOAはサービス指向アーキテクチャを意味します。業務システムの機能を、利用者にとって意味のある独立したサービスとして捉えます。エの前半にある「利用者の視点」と「独立した部品」がこの考え方に対応し、後半の業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携が、その構成によって得られる効果を示しています。
比較
アは企業の業務を一元管理して全体最適を図るERP、イは業務上の要求とパッケージの機能との適合やかい離を調べるフィット&ギャップ分析の説明です。ウは目標設定、実行、チェック、修正行動を繰り返すPDCAサイクルによる継続的改善を説明しています。それぞれ、SOAが扱うシステムの構成方法とは目的や対象が異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などを一元管理し、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る説明は、ERPに対応します。SOAの中心は業務機能を独立したサービスとして構成することであり、この説明が示す企業全体の一元管理とは観点が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。企業の業務プロセスやシステム化要求と、パッケージの機能性との適合やかい離を分析する説明は、フィット&ギャップ分析に対応します。導入候補のパッケージが要求を満たすかを調べる手法であり、SOAが扱うシステムの構成方法とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。業務プロセスの問題点を洗い出し、目標設定、実行、チェック、修正行動を繰り返して改善する説明は、PDCAサイクルによる継続的改善に対応します。業務を改善する活動の進め方を示しており、機能を独立したサービスとして構成するSOAの説明とは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SOAはサービス指向アーキテクチャであり、利用者の視点から業務機能を独立したサービスとして構成する考え方です。機能を独立した部品に分けることで、業務プロセスとの対応付けや他のソフトウェアとの連携を容易にするという説明が、その特徴に合致します。
学習のポイント
SOAによるシステムの構成と、一元管理、適合性の分析、継続的改善との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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