NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PCからサーバに対し、IPv6を利用した通信を行う場合、ネットワーク層で暗号化を行うときに利用するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IPsec
  2. イ
    PPP
  3. ウ
    SSH
  4. エ
    TLS
解き方のヒントを見る

通信暗号化方式の見分け方

ネットワーク上の通信を守る仕組みを考えるときは、どの層で、誰と誰の間を、どの範囲まで保護する方式なのかという対応関係に注目し、名称の印象だけで判断しないように整理しましょう。

この問題で問われていること

選択肢を比較する際は、保護される対象と通信経路の範囲を同じ基準で見比べ、端末間・区間内などの違いが説明のどこに表れているかを確認することに集中して一つずつ確認してください。

視点

方式を判断するときは、通信のどの部分を保護対象として捉え、保護の境界がどこに置かれるかを整理する。各選択肢について、対象・範囲・関係する層を同じ観点で読み比べ、名称や印象から結論を急がない。

確認ポイント

  • 保護対象として説明されている範囲を確認する
  • 通信経路上の保護境界に注目する
  • 各選択肢を同じ比較基準で読み取る
正解と解説を見る

正解

ア

解説

IPv6を利用した通信をネットワーク層で暗号化する場合は、IPパケットを保護する機能を持つ技術を利用します。

理由

IPsecは、IP層で認証や暗号化を行うためのプロトコル群です。IPv4だけでなくIPv6にも対応し、ネットワーク層で通信内容や通信相手の正当性を保護できます。

比較

PPPは主にデータリンク層で point-to-point 通信を制御し、SSHはアプリケーション層の安全な遠隔操作、TLSは主にトランスポート層より上位の通信を保護します。したがって設問の層とは異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。IPsecは、IPパケットを対象として認証や暗号化を行うプロトコル群であり、ネットワーク層で機能します。IPv6通信にも利用できるため、設問の条件である「IPv6を利用した通信」と「ネットワーク層での暗号化」の両方に適合します。

選択肢イ

これは不正解だよ。PPPは、主にシリアル回線などのポイントツーポイント通信で、データリンク層の接続確立やフレーム転送を扱うプロトコルです。ネットワーク層でIPパケットを暗号化するための技術ではないので、設問の条件には適合しません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。SSHは、ネットワークを介した安全なログインやコマンド実行、ファイル転送などを保護するプロトコルです。主にアプリケーション層で利用され、IP通信全体をネットワーク層で暗号化する目的の技術ではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。TLSは、Web通信などのアプリケーション間通信を暗号化し、通信相手の認証や完全性の確保を行う技術です。IP層そのものを保護する仕組みではないため、ネットワーク層でIPv6通信を暗号化する条件とは一致しません。

学習のポイント

OSI参照モデルにおける暗号化技術の層と役割の違いを整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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