NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア優れたリーダシップを発揮する,リーダ個人がもつ性格,知性,外観などの個人的資質の分析に焦点を当てている。
- イリーダシップのスタイルについて,目標達成能力と集団維持能力の二つの次元に焦点を当てている。
- ウリーダシップの有効性は,部下の成熟(自律性)の度合いという状況要因に依存するとしている。
- エリーダシップの有効性は,リーダがもつパーソナリティと,リーダがどれだけ統制力や影響力を行使できるかという状況要因に依存するとしている。
解き方のヒントを見る
リーダシップ理論の着眼点を見極める
リーダシップ理論は、それぞれ何を説明の中心に据えているかによって区別されます。名称や印象的な言葉に頼らず、その理論が有効なリーダシップを何によって説明しようとしているのかという一点に注目して整理してから判断しましょう。
この問題で問われていること
問われている理論について、その理論が「リーダシップの有効性を左右するもの」を何に求めているのかを自分の言葉で言い表せるかが焦点です。他の理論と比べたとき、説明の出発点がどこで異なるのかを意識して確認してください。
視点
リーダシップ理論は、研究者が「何が優れたリーダシップを生むのか」という問いに対して、それぞれ異なる答えを出してきた積み重ねです。理論ごとに、何を観察や説明の単位とするかが違います。そのため、名称を暗記するよりも、理論が立てた問いと答えを組にして理解すると区別しやすくなります。記述の一部が似ていても、中心的な主張が別の理論のものであれば混同の原因になります。
確認ポイント
- その理論が、有効なリーダシップの決め手を何に置いているかを一文で言えるか
- 記述に含まれる語句が、その理論の中心的な主張なのか、別の理論の主張なのかを区別できているか
- 理論名の印象ではなく、説明の出発点の違いに基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
PM理論は三隅二不二が提唱した行動理論で、リーダシップを目標達成機能(P)と集団維持機能(M)の二つの次元で捉えるよ。そのため正答はイだよ。
理由
PM理論は、リーダの行動をPerformance(目標達成機能)とMaintenance(集団維持機能)の二つの次元で捉える理論だよ。それぞれの機能の強弱を組み合わせて、PM型、Pm型、pM型、pm型の四つに分類するよ。一般に、両方が高いPM型が最も効果的とされているよ。したがって、二つの次元に焦点を当てると述べているイが正答だよ。
比較
アはリーダ個人の資質・特性に焦点を当てる特性理論の説明だよ。ウは部下の成熟度(自律性)に応じて有効なリーダシップが変わるとするSL理論(ハーシーとブランチャード)の説明だよ。エはリーダのパーソナリティと、リーダが統制力や影響力をどれだけ行使できるかという状況要因の組合せで有効性が決まるとするフィードラーのコンティンジェンシー理論の説明だよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。リーダ個人がもつ性格、知性、外観などの個人的資質の分析に焦点を当てるのは、特性理論(資質論)の特徴だよ。特性理論は、優れたリーダに共通する個人的資質・特性を明らかにしようとする考え方だよ。リーダの行動スタイルを二つの次元で捉えるPM理論とは、分析の対象が異なるよ。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。PM理論は三隅二不二が提唱した行動理論で、リーダシップのスタイルを目標達成機能(Performance)と集団維持機能(Maintenance)の二つの次元で捉えるよ。各機能の強弱の組合せでPM型、Pm型、pM型、pm型に分類し、両方が高いPM型が最も効果的とされているよ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。部下の成熟(自律性)の度合いという状況要因によって有効なリーダシップが変わるとするのは、ハーシーとブランチャードが提唱したSL理論(状況対応型リーダシップ)の特徴だよ。PM理論はリーダの行動を二つの機能で類型化するもので、部下の成熟度を中心的な要因とはしていないよ。
選択肢エ
これは不正解だよ。リーダのパーソナリティと、リーダが統制力や影響力をどれだけ行使できるかという状況要因の組合せで有効性が決まるとするのは、フィードラーのコンティンジェンシー理論の特徴だよ。リーダの行動を目標達成と集団維持の二つの次元で捉えるPM理論の考え方とは異なるよ。
学習のポイント
特性理論、PM理論、SL理論、フィードラー理論のそれぞれが何に焦点を当てているかを区別できるようにしよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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