NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア委託側が開発するシステムから得られる収益とは無関係に開発に必要な費用を全て負担する。
- イ委託側は開発するシステムから得られる収益に関係無く定額で費用を負担する。
- ウ開発するシステムから得られる収益を委託側が受託側にあらかじめ決められた配分率で分配する。
- エ受託側は継続的に固定額の収益が得られる。
解き方のヒントを見る
報酬の決まり方の根拠を見極める
委託契約の報酬方式を区別するときは、名称の印象ではなく、支払額が何を根拠に決まるのかという一点に注目します。自分の言葉で各方式の金額決定の拠り所を説明できるか確かめながら検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、発注者と受託者の間で報酬の金額がどのような基準に結びついて算定されるのかという取り決めの考え方です。表現が似ていても算定の拠り所が違えば別の方式になる点を意識して読み進めてください。
視点
報酬の取り決めは、契約で合意した内容と切り離せません。学習するときは、それぞれの方式について「金額の拠り所は何か」を一言で言える状態にしておくと、似た用語を混同しにくくなります。どれが当てはまるかは、自分で整理した内容と照らし合わせて判断してください。
確認ポイント
- 各方式について、報酬額の拠り所を自分の言葉で一言にまとめられるか
- 問題中の記述が、どのような拠り所に基づく金額決定を述べているかを読み取れているか
- 名称や語感だけで判断せず、拠り所の違いに基づいて区別できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
レベニューシェア契約は、開発したシステムが生み出す収益を、あらかじめ決めた配分率で委託側が受託側に分配する契約形態だよ。受託側の報酬は収益に連動して変わり、双方が事業のリスクとリターンを分け合うのが特徴なので、正答はウだよ。
理由
レベニューシェアは「収益(revenue)を分け合う(share)」という意味だよ。受託側は開発費用の一部を負担したり、初期の報酬を抑えたりする代わりに、稼働したシステムから得られる収益を、契約で決めた配分率に基づいて委託側から受け取るんだ。だから、収益を配分率で分配すると述べているウが特徴に当てはまるよ。
比較
ア・イ・エは、どれも受託側の報酬がシステムの収益と無関係に決まる固定報酬型の説明だよ。固定報酬型では、委託側が開発費用を負担して事業のリスクを主に負い、受託側の報酬は収益に左右されないよ。これに対してレベニューシェア型では、委託側は初期投資を抑えられ、受託側は収益が大きければ多くの報酬を得られるけど、収益が小さければ報酬も減るというリスクを負うんだ。
選択肢ア
これは不正解だよ。システムの収益と無関係に、委託側が開発に必要な費用を全て負担するのは、完成に対して対価を支払う一般的な請負型の支払い方だよ。受託側の報酬がシステムの収益に連動しないので、収益を分け合うレベニューシェア契約の特徴とはいえないよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。システムの収益に関係なく定額で費用を負担するのは、定額(固定価格)型の報酬の考え方だよ。レベニューシェア契約では、受託側の報酬がシステムの生み出す収益の大きさによって変わるから、「収益に関係無く定額」という点が特徴と逆になっているよ。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。レベニューシェア契約では、受託側が開発費用の一部を負担したり初期の報酬を抑えたりする代わりに、稼働したシステムから得られる収益を、委託側があらかじめ合意した配分率で受託側に分配するよ。委託側は初期投資を抑えられ、受託側は収益に応じた報酬を得るので、双方で事業のリスクとリターンを分け合う形になるんだ。
選択肢エ
これは不正解だよ。レベニューシェア契約では、受託側が受け取る額は収益の大きさと配分率によって決まるから、収益が変われば受託側の報酬も変わるよ。「継続的に固定額の収益が得られる」は、定額の保守契約や利用料契約に近い性質で、報酬が収益に連動するという特徴に合わないよ。
学習のポイント
レベニューシェア契約を、一括請負や定額払いなどの固定報酬型の契約と比べて、報酬が収益に連動する点と、リスクを双方で分け合う点で区別できるようにしよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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