NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア産業標準化法に基づいて経済産業省に設置されている審議会であり,産業標準化全般に関する調査・審議を行っている。
- イ電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し,暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクトであり,総務省及び経済産業省が共同で運営する暗号技術検討会などで構成される。
- ウ特定の政府機関や企業から独立した組織であり,国内のコンピュータセキュリティインシデントに関する報告の受付,対応の支援,発生状況の把握,手口の分析,再発防止策の検討や助言を行っている。
- エ内閣官房に設置され,我が国をサイバー攻撃から防衛するための司令塔機能を担う組織である。
解き方のヒントを見る
組織の役割を見分ける視点
組織の役割を考えるときは、名称や印象だけで判断せず、誰に対して何を目的に活動し、どの範囲の責任を担うのかを整理して、設問の条件と照らし合わせることが特に大切です。
この問題で問われていること
確認する観点を、担当する対象と責任の境界に絞りましょう。活動の目的、関係者との役割分担、成果が届く範囲を順に見て、説明の中心がどこに置かれているかを丁寧に読み取ります。
視点
役割の整理では、組織名から連想する知識を先に当てはめるより、責任の境界に注目して、誰が何を担う説明なのかを同じ基準で読み比べます。設問で強調された条件が、その境界とどう関係するかを確認しましょう。
確認ポイント
- 説明されている活動の目的と、責任を負う対象が同じ範囲か確認する
- 関係者との境界がどこに置かれているかを本文の条件から確認する
- 組織名の印象ではなく、設問中で強調された責任の範囲に注目する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
JPCERTコーディネーションセンターは、特定の政府機関や企業から独立し、国内のコンピュータセキュリティインシデントについて、報告受付、対応支援、状況把握、手口の分析、再発防止策の検討や助言を行う組織です。
理由
JPCERTコーディネーションセンターの説明として適切なのは、インシデントに関する報告を受け付け、対応を支援し、発生状況や手口を分析して再発防止を助言するという内容です。特定の政府機関や企業から独立して活動する点も示されています。
比較
他の選択肢は、産業標準化に関する審議、電子政府推奨暗号の評価、または政府のサイバー攻撃対策における司令塔機能を説明しています。これらは、インシデント対応の受付・分析・助言を中心とする説明とは役割が異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。この記述は、産業標準化法に基づく審議会として、産業標準化全般の調査や審議を行う組織を説明しています。JPCERTコーディネーションセンターの中心的な役割である、コンピュータセキュリティインシデントの報告受付、対応支援、手口の分析や再発防止の助言とは一致しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。この記述は、電子政府推奨暗号の安全性評価や監視、暗号技術の実装法・運用法の調査を行うプロジェクトを説明しています。暗号技術の評価や検討が中心であり、JPCERTコーディネーションセンターが担うインシデント報告の受付や対応支援を示したものではありません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。特定の政府機関や企業から独立し、国内のコンピュータセキュリティインシデントについて報告を受け付け、対応を支援し、発生状況や手口を分析し、再発防止策の検討や助言を行うという説明は、JPCERTコーディネーションセンターの役割に合っています。
選択肢エ
これは不正解だよ。この記述は、内閣官房に置かれ、我が国をサイバー攻撃から防衛するための司令塔機能を担う組織を説明しています。政府全体の対策を指揮する立場の説明であり、JPCERTコーディネーションセンターの独立したインシデント対応支援や手口分析の役割とは異なります。
学習のポイント
組織名だけでなく、設置主体と具体的な活動内容を対応付けて覚えましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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