NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アそれぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに,送信データの衝突が起きた場合は再送する。
- イタイムスロットと呼ばれる単位で分割して,同一周波数において複数の通信を可能にする。
- ウデータ送受信の開始時にデータ送受信のネゴシエーションとしてRTS/CTS方式を用い,受信の確認はACKを使用する。
- エ伝送路上にトークンを巡回させ,トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる。
解き方のヒントを見る
通信手順を時系列で見直す
この問題では、用語の暗記だけで判断せず、送信を始める前後から通信が終わるまでの流れを時系列に並べ、各段階で何を観察し、条件が変わったときにどの判断へ進むかを整理することに集中しましょう。
この問題で問われていること
注目する観点は、通常時と例外が起きた時を別々に覚えるのではなく、通信状態の変化を起点に、検出・判断・次の処理というつながりを問題文の記述と照らし合わせて追跡することです。
視点
方式の細部を先に断定せず、時間の流れ、観測される状態、条件分岐の順にメモすると、選択肢が表す説明を同じ基準で比較しやすくなります。
確認ポイント
- 処理を開始から終了までの時系列に並べて確認する
- 状態が変化する場面と、その前後の説明を対応させる
- 各段階の条件と次の処理が自然につながるか見直す
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CSMA/CDは、共有伝送路上で各ステーションがキャリアを検知してから送信し、送信中に衝突を検出した場合には所定の手順で再送するメディアアクセス制御方式です。
理由
CSMA/CDは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略です。各ステーションが伝送路の状態を確認して送信し、同時送信による衝突を検出したときは、待ち時間を置いて再送する。
比較
タイムスロットで通信を分ける方式、RTS/CTSやACKを用いる方式、トークンを巡回させる方式は、それぞれ別のアクセス制御の考え方です。CSMA/CDの特徴と混同しないことが重要です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。CSMA/CDでは、各ステーションがキャリアを検知して伝送路が空いていることを確認してから送信する。また、複数の送信が重なって衝突した場合には、その衝突を検出し、所定の待ち時間の後にデータを再送する。この記述は方式の基本動作に一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。タイムスロットという時間単位に分割し、同一周波数で複数の通信を可能にする説明は、時間分割による多重化の考え方である。CSMA/CDは時間枠で通信を割り当てる方式ではなく、伝送路の検知と衝突検出を用いて共有媒体へのアクセスを制御する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RTS/CTSによる送信前の予約や、ACKによる受信確認は、主に無線LANなどで用いられる通信制御の説明である。CSMA/CDの基本は、キャリア検知、衝突検出、衝突発生時の再送であり、RTS/CTSとACKを組み合わせる方式ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。伝送路上をトークンが巡回し、トークンを受け取った端末だけが送信できるのは、トークンパッシング方式の特徴である。CSMA/CDではトークンを受け渡して送信権を管理するのではなく、各ステーションがキャリアを検知し、衝突を検出して再送する。
学習のポイント
CSMA/CDの名称を、キャリア検知と衝突検出・再送という動作に結び付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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