NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア遅れを取り戻すために,具体的な対策の実施を,被監査部門の責任者に指示する。
- イ遅れを取り戻すために,被監査部門の改善活動に参加する。
- ウ遅れを取り戻すための方策について,被監査部門の責任者に助言する。
- エ遅れを取り戻すための要員の追加を,人事部長に要求する。
解き方のヒントを見る
フォローアップ対応の確認視点
システム監査後の対応を考えるときは、指摘事項への対処内容だけでなく、実施状況をどの証拠で確認し、残るリスクをどう評価して次の判断につなげるかという流れに注目します。
この問題で問われていること
確認の中心を、対応策の名前や形式ではなく、監査で把握した課題に対して、実施結果を客観的に確かめ、必要な追加対応や報告につなげられる状態かどうかに置いて整理します。
視点
監査後の確認では、対応の実施有無だけでなく、確認可能な根拠、現在の影響、残された不確実性を分けて考えると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 確認対象と確認時点が明確になっているか
- 実施状況を裏付ける客観的な根拠があるか
- 未解決の影響や追加確認の必要性を区別できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
フォローアップでは、計画どおりに改善が進んでいるかを確認し、遅延がある場合には、被監査部門の責任者へ改善方策を助言する。監査人自身が指示や実施を担うものではありません。
理由
改善の遅れが判明した場合、システム監査人は状況を被監査部門の責任者に伝え、遅れを取り戻すための方策について助言する。改善の実施責任は被監査部門にあり、監査人が業務執行者になることは避ける。
比較
責任者への指示や改善活動への参加は、被監査部門の管理・実施に踏み込む行為です。また、人事部長に要員追加を要求することも監査人の権限を超える。したがって、適切な関与は専門的な助言にとどまる。
選択肢ア
これは不正解だよ。具体的な対策の実施を被監査部門の責任者に指示すると、監査人が改善内容を決定し、管理者のように行動することになる。改善の実施方法や責任は被監査部門側にあり、監査人は状況を踏まえた助言を行う立場にとどまる。
選択肢イ
これは不正解だよ。被監査部門の改善活動に監査人自身が参加すると、改善を実行する側となり、監査人と被監査部門の役割分担が不明確になる。フォローアップで必要なのは改善状況の確認と、遅延を解消するための専門的な助言である。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。改善が計画より遅れている場合、システム監査人はその原因や状況を踏まえ、遅れを取り戻すための方策を被監査部門の責任者に助言する。改善を実施する責任は被監査部門にあり、監査人は実行主体にはならない。
選択肢エ
これは不正解だよ。改善のための要員追加を人事部長に要求することは、監査人が組織の資源配分や人員配置を直接決定・要求する行為に当たる。監査人が行うべきなのは、必要な対応について被監査部門の責任者に助言することである。
学習のポイント
システム監査人の助言機能と、被監査部門の実行責任との違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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