NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問26

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

多角化戦略のうち,M&A による垂直統合に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    銀行による保険会社の買収・合併
  2. イ
    自動車メーカによる軽自動車メーカの買収・合併
  3. ウ
    製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
  4. エ
    電機メーカによる不動産会社の買収・合併
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事業間の関係を整理する視点

判断するときは、買収や統合の対象となる事業同士が、取引の前後でどのような関係になるかに注目し、問題文に書かれた事実を順序立てて整理しましょう。名称の印象だけで決めないことが大切です。

この問題で問われていること

一つの観点に絞り、対象事業のつながりを取引前後の流れに沿って確認します。名称や印象で決めず、問題文が示す関係だけを根拠に整理し、判断の軸を途中で増やさないようにしましょう。

視点

選択肢を読む前に、統合される事業を主語と述語に分け、両者の関係がどの時点で、どのように説明されているかを整理します。そのうえで、記述された事実と自分の推測を分けて考えましょう。

確認ポイント

  • 統合される事業同士の関係を、取引前後の流れに沿って確認する
  • 問題文に明示された事実と、自分が補った解釈を分けて整理する
  • 名称や印象ではなく、記述された関係だけを判断材料にする
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

垂直統合とは、原材料の調達から製造・販売までの異なる事業段階にある企業をM&Aで統合することです。製鉄メーカーと鉄鉱石採掘会社は、製造工程と原材料供給の上流・下流関係にあるため該当する。

理由

垂直統合は、企業が属するバリューチェーン上の異なる段階を取り込む多角化です。製鉄メーカーにとって鉄鉱石採掘会社は原材料を供給する上流企業なので、両社の買収・合併は垂直統合に当たる。

比較

同じ業種・製品分野の企業を統合する場合は水平統合であり、事業上の直接的な供給関係がない企業を取り込む場合は関連性の薄い多角化として考える。したがって、企業間の工程上の位置関係を確認することが重要です。

選択肢ア

これは不正解だよ。銀行と保険会社はいずれも金融分野の企業だが、提示された関係は原材料の供給と製造など、同一の事業連鎖における上流・下流の工程関係ではない。したがって、この買収・合併は垂直統合の例とはいえない。

選択肢イ

これは不正解だよ。自動車メーカーと軽自動車メーカーは、いずれも自動車を製造する同じ業界の企業である。原材料供給会社や販売会社を取り込む関係ではなく、同じ段階の事業を統合する例として捉えるため、垂直統合には該当しない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。製鉄メーカーは鉄鋼製品を製造する企業であり、鉄鉱石採掘会社はその原材料を供給する上流の企業である。製造段階の企業が原材料供給段階の企業を買収・合併するため、供給連鎖上の異なる段階を統合する垂直統合に該当する。

選択肢エ

これは不正解だよ。電機メーカーと不動産会社の間には、原材料の調達、製造、販売などの同一事業連鎖における明確な上流・下流関係が示されていない。したがって、この買収・合併は垂直統合の典型例ではなく、異なる事業への多角化として考える。

学習のポイント

M&Aの類型を、同業間の統合と供給連鎖上の統合に分けて判断する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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