NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アICMP
- イPPP
- ウTCP
- エUDP
解き方のヒントを見る
通信の役割を整理する視点
通信プロトコルを考えるときは、情報のやり取りで何を実現するための仕組みかに注目し、送受信の流れと担当する役割を問題文の記述に沿って整理します。名称の印象だけで判断しないことが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、各記述が通信のどの段階や目的に関わる説明なのかを対応づける観点に絞って確認します。用語を単独で覚えず、説明の対象と役割の範囲を読み取ってください。
視点
通信に関する説明を読む際は、まず扱っている対象、関係する主体、実現しようとしている目的を分けて捉えます。そのうえで、説明全体がどの役割を述べているかを、文中の条件や因果関係から確認します。
確認ポイント
- 説明の対象が何かを確認する
- 関係する主体と役割の範囲を整理する
- 目的と説明中の条件のつながりを読む
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正答はエ。UDPはIPの上位に位置するトランスポート層のプロトコルで、コネクションを確立しないデータグラム通信を提供する。TCPのような確認応答や順序制御を基本機能として持たない。
理由
UDPはトランスポート層で動作し、送信前に相手とのコネクションを確立せず、データグラム単位で通信する。到達確認、再送、順序制御などをプロトコル自身が保証しないため、設問の条件に合う。
比較
TCPは同じトランスポート層のプロトコルだが、コネクション型であり、確認応答や再送、順序制御によって信頼性を確保する。ICMPはIPに関する制御・エラー通知、PPPはデータリンク層の通信に用いられる。
選択肢ア
これは不正解だよ。ICMPはIPと同じネットワーク層で用いられ、到達不能などの制御情報やエラー通知を伝えるプロトコルである。IPの上位にあるトランスポート層のデータグラム通信を提供するものではないため、設問の条件には合致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。PPPは電話回線や専用線などの point-to-point 接続でデータを転送するデータリンク層のプロトコルである。IPの上位階層でデータグラム通信を実現するプロトコルではないため、設問が求める役割とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。TCPはIPの上位にあるトランスポート層のプロトコルだが、コネクション型通信を行い、確認応答、再送、順序制御などによって信頼性を確保する。設問の「これらの機能をもたない」という条件に反する。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。UDPはIPの上位にあるトランスポート層のプロトコルで、コネクションを確立しないデータグラム通信を実現する。確認応答や再送、順序制御などの信頼性機能を基本機能として持たないため、設問の条件に合う。
学習のポイント
TCP、UDP、ICMP、PPPの階層と通信機能の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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