NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業における主要機能を明確にして,現状の業務機能を分析し,体系化したもの
- イ経営目標の達成に必要な業務機能を定義し,体系化したもの
- ウ現状の業務機能と情報システムでの処理を分析し,相互の関係を明確化したもの
- エ本来あるべき業務機能と現状を比較して,その差異を分析し,評価したもの
解き方のヒントを見る
目的と表現対象を切り分ける視点
業務モデルを検討するときは、まずそのモデルが何のために使われ、現実のどの範囲や関係を表そうとしているかを分けて捉えます。目的と表現対象を混同せず、設問の文脈に照らして確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、記述されている内容がモデルの利用目的を示すものか、それともモデル化の対象となる業務上の範囲を示すものかを区別し、両者の対応関係を丁寧に確認してください。
視点
業務モデルの説明を読む際は、作成・利用する理由と、観察・整理しようとしている対象を別々に整理します。文中の主語や目的語、対象の広がりに注目し、同じ役割の情報として扱わないことが重要です。
確認ポイント
- 説明の中心が、モデルを用いる意図に置かれているかを確認する。
- 記述の対象が、業務上の何を整理・表現するものかを確認する。
- 目的と対象を入れ替えて読んでも意味が変わらないかを確認する。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
業務のあるべき姿を表す論理モデルは、現状の業務を記録・分析したものではなく、経営目標を実現するために必要となる業務機能を定義し、全体として体系化したものです。
理由
あるべき姿の論理モデルは、現行業務の観察結果ではなく、経営目標を達成するために必要な業務機能を抽象化して定義する。したがって、業務機能を体系化する目的は、目標と整合する業務の全体像を明確にすることにある。
比較
現状の業務機能や情報システム処理を分析するものは現状モデルに当たり、本来の機能との差異を調べるものはギャップ分析に当たる。主要機能を現状から整理する説明も、あるべき姿そのものを定義する説明とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。企業の主要機能を明確にし、現状の業務機能を分析して体系化する説明は、現在どのような業務が行われているかを整理する現状分析に当たる。業務のあるべき姿を定義する説明ではなく、記述の対象となる時点が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。経営目標を達成するために必要な業務機能を定義し、それらを体系化することは、将来目指す業務のあるべき姿を論理的に表す考え方と一致する。現状の処理を記録するのではなく、目標に必要な機能を整理している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。現状の業務機能と情報システムでの処理を分析し、相互の関係を明確にする説明は、現在の業務とシステムの対応関係を把握する内容である。目標達成に必要な業務機能を定義する、あるべき姿のモデルとは目的が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。本来あるべき業務機能と現状を比較し、その差異を分析して評価する説明は、目標と現状の隔たりを把握するための差異分析である。あるべき姿そのものを論理モデルとして定義し体系化する説明ではない。
学習のポイント
現状モデルと、目標達成に必要な業務機能を表す論理モデルの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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