NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに 228 日で完了してプログラム開発を開始した。現在,200 本のプログラムのうち 100 本のプログラム開発を完了し,残りの 100 本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日掛かるか。
要件定義からシステムテストまでの各工程について、工数比と期間比を示す作業配分モデル表。
要件定義からシステムテストまでの各工程について、工数比と期間比を示す作業配分モデル表。

選択肢

  1. ア
    140
  2. イ
    150
  3. ウ
    161
  4. エ
    172
解き方のヒントを見る

割合の基準をそろえて残作業を捉える

工程ごとの配分と進捗の数値は、それぞれ何を全体として表した割合なのかが異なる場合があります。見積りに入る前に、各数値の基準となる全体を確認し、同じ尺度にそろえてから残りの作業量を考える姿勢が大切です。

この問題で問われていること

この種の見積りでは、全体に対する工程の比率と、工程内部での進み具合を混同しやすい点が問われがちです。与えられた数値がどの範囲に対する割合なのかを一つずつ言葉で言い換えられるかを意識して検討しましょう。

視点

割合は、何を分母(基準となる全体)とした比なのかとセットで初めて意味を持ちます。基準の異なる数値をそのまま比べたり合算したりすると、見積りがずれる原因になります。また、完了した量を表す数値なのか、残っている量を表す数値なのかも、読み取りの段階で区別しておくと整理しやすくなります。

確認ポイント

  • それぞれの割合が何を全体(分母)としているかを、自分の言葉で書き出したか
  • 示されている数値が完了した分を表すのか、残っている分を表すのかを区別したか
  • 基準の異なる数値を、そろえないまま比べたり足し合わせたりしていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

期間比で見ると、完了済みの3工程は0.25+0.21+0.11=0.57で、これが228日に当たります。したがって全体は400日です。残りはプログラム開発の半分22日、システム結合44日、システムテスト84日で、合計150日になります。

理由

日数を求めるので、期間比の行を使います。完了済みの要件定義0.25、システム外部設計0.21、システム内部設計0.11を合計すると0.57で、これが228日に当たります。全体期間は228日÷0.57=400日です。残りの日数は次のとおりです。プログラム開発は200本中100本が完了しているので、半分の400日×0.11×1/2=22日。システム結合は400日×0.11=44日。システムテストは400日×0.21=84日。合計は22日+44日+84日=150日です。

比較

残りの期間比は、プログラム開発の残り半分0.055、システム結合0.11、システムテスト0.21を足した0.375です。400日×0.375=150日となります。プログラム開発を全期間分の0.11として数えると44日+44日+84日=172日になり、完了済みの半分を二重に数えてしまいます。140日と161日は、全体400日に対する比がそれぞれ0.35と0.4025です。どちらも残り期間比0.375と一致しません。

注意

工数比は作業量の配分であり、日数の配分ではありません。日数を問う設問では期間比を使います。期間比の6工程の合計は0.25+0.21+0.11+0.11+0.11+0.21=1.00になり、全体期間を400日とする計算と整合します。

選択肢ア

これは不正解だよ。140日は正しい150日より10日少ない値だよ。全体400日に対する比は0.35になるけど、モデルどおりの残りの期間比は、プログラム開発の残り半分0.055+システム結合0.11+システムテスト0.21=0.375だから一致しない。どの誤計算で140日になるかは問題文からは特定できないよ。残りの工程の期間比を漏れなく足しているか確認しよう。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。期間比で見ると、完了済みの要件定義0.25+外部設計0.21+内部設計0.11=0.57が228日に当たるので、全体は228日÷0.57=400日。残りはプログラム開発の半分が400日×0.11×1/2=22日、システム結合が400日×0.11=44日、システムテストが400日×0.21=84日で、22日+44日+84日=150日になるよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。161日は正しい150日より11日多い値だよ。全体400日に対する比は0.4025で、残りの期間比0.375とも、表の期間比の組合せとも一致しない。どの誤計算で161日になるかは公式資料からは断定できないよ。日数を問う問題なので期間比の行を使い、完了済み3工程の0.57と228日から全体期間を求めているか確認しよう。

選択肢エ

これは不正解だよ。172日は、プログラム開発を残り半分の22日ではなく、全期間分の400日×0.11=44日として数えた場合の44日+44日+84日=172日と一致する値だよ。問題文では200本のうち100本が完了済みなので、プログラム開発で残っているのは期間の半分だけ。モデルどおりに進めば残りは22日だよ。

学習のポイント

日数を問われているので期間比を使います。プログラム開発は200本中100本が完了済みなので、期間の半分だけが残っている点に注意します。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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