NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

関係を第2正規形から第3正規形に変換する手順はどれか。

選択肢

  1. ア
    候補キー以外の属性から,候補キーの一部の属性に対して関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  2. イ
    候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  3. ウ
    候補キーの一部の属性から,候補キー以外の属性への関数従属性がある場合,その関係を分解する。
  4. エ
    一つの属性に複数の値が入っている場合,単一の値になるように分解する。
解き方のヒントを見る

正規化を考える一つの視点

関係データベースの整理では、表や属性を個別に暗記するより、情報の重複や更新時の不整合が起きないかという観点を軸に、依存関係を順序立てて丁寧に確認しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、各属性が何に依存しているかを一つずつ見極め、同じ事実が複数箇所に現れることで変更・追加・削除にどのような影響が出るかを確認することに集中してください。

視点

正規化を検討するときは、まず一つの行が表す事実の単位を捉え、その事実を決める情報と、そこから導かれる情報を区別します。次に、同じ内容が繰り返し保持される箇所を探し、変更時に整合性を保ちやすい構成かという視点で整理します。

確認ポイント

  • 一つの行が表す事実のまとまりと、各属性が結び付く対象を確認する。
  • 同じ情報の重複が、更新・追加・削除の場面で不整合につながらないか考える。
  • 分割後も、元の事実関係を追跡できる構成になっているかを見直す。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

第2正規形から第3正規形への変換では、候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合、その推移的な従属性を解消するために関係を分解する。したがって正答はイです。

理由

第3正規形では、候補キー以外の属性が別の非キー属性を決定するような関数従属性を取り除く。これは非キー属性間の推移的関数従属性を解消するための分解であり、候補キーの一部への依存を扱う第2正規形とは対象が異なる。

比較

第2正規形では、候補キーの一部から非キー属性への部分関数従属性を除去する。一方、第3正規形では、非キー属性間の関数従属性を除去する。なお、一つの属性に複数値が入る状態の解消は第1正規形に関する内容です。

選択肢ア

これは不正解だよ。本文は、候補キー以外の属性から候補キーの一部の属性への関数従属性を示している。しかし第2正規形で問題になるのは、候補キーの一部から非キー属性への部分関数従属性であり、向きが逆である。この記述は第3正規形の変換条件にも該当しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。第2正規形から第3正規形へ変換する際は、候補キー以外の属性間に関数従属性がある場合、その関係を分解する。これは非キー属性から別の非キー属性への推移的な依存を解消し、第3正規形の条件を満たすための手順である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。候補キーの一部の属性から候補キー以外の属性への関数従属性は、複合候補キーの一部だけで非キー属性が決まる部分関数従属性を表している。これは第3正規形ではなく、第2正規形で除去する対象である。

選択肢エ

これは不正解だよ。一つの属性に複数の値が入っている状態を単一値へ分解するのは、属性値を原子値にする第1正規形に関する手順である。第2正規形から第3正規形への変換で扱う、非キー属性間の関数従属性の除去とは内容が異なる。

学習のポイント

第2正規形と第3正規形で除去する関数従属性の違いを、依存の向きと属性の種類で整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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