NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

シングルサインオンの説明のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    クッキーを使ったシングルサインオンの場合,サーバごとの認証情報を含んだクッキーをクライアントで生成し,各サーバ上で保存,管理する。
  2. イ
    クッキーを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
  3. ウ
    リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
  4. エ
    リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。
解き方のヒントを見る

認証の役割分担を整理する

この分野では、利用者の確認、認証情報の管理、各サービスへの利用許可が誰の責務として扱われるかに注目し、用語の関係を問題文の条件と照らして整理します。候補を読む際の軸にします。

この問題で問われていること

確認する観点を「認証に関わる主体と、利用先との責務の分担」に絞ります。名称の印象ではなく、誰が何を確認し、どこで利用判断が行われるかを読み分けてください。一つずつ確認します。

視点

認証に関する説明を読むときは、登場する主体ごとの役割と、処理の境界を切り分けて捉えます。利用者、認証を担う側、利用先の関係を図式化せず頭の中で整理し、各文がどの責務を述べているかを確認すると、用語の混同を避けやすくなります。

確認ポイント

  • 登場する主体ごとに、担当している役割を分けて読む
  • 認証に関する処理と、サービス利用時の判断を混同しない
  • 各説明が示す責務の所在を、問題文の条件と照合する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

シングルサインオンにはクッキーを利用する方式やリバースプロキシを利用する方式がある。リバースプロキシ方式では、利用者認証にディジタル証明書を使う構成も可能です。

理由

リバースプロキシを利用するシングルサインオンでは、プロキシが利用者を認証し、その後のWebサーバへのアクセスを中継できる。利用者認証では、パスワードだけでなく、ディジタル証明書を用いる構成も可能です。したがって、エが適切です。

比較

クッキー方式では、複数サーバで利用するクッキーの有効範囲やドメイン構成が重要になる。一方、リバースプロキシ方式では、プロキシが認証処理を集約して背後のWebサーバへ中継するため、選択肢のような配置条件を一律に必要とするわけではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。クッキーを使う方式では、認証結果を示すクッキーをクライアント側で保持して利用するが、選択肢のようにサーバごとの認証情報を含むクッキーを各サーバで保存・管理する説明は適切ではない。方式の特徴を逆に捉えている。

選択肢イ

これは不正解だよ。クッキー方式では、複数の認証対象サーバでクッキーを利用できるよう、ドメインの設定や共有範囲が重要になる。認証対象サーバを異なるインターネットドメインに配置する必要がある、という説明は誤りである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。リバースプロキシ方式では、利用者から見えるプロキシが認証や中継を担当し、その背後に複数のWebサーバを配置できる。したがって、認証対象のWebサーバを異なるインターネットドメインに置く必要があるとはいえない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。リバースプロキシ方式では、プロキシが利用者認証を行い、認証後の要求を各Webサーバへ中継できる。その利用者認証には、パスワードの代わりに、本人確認に利用できるディジタル証明書を用いる構成も可能である。

学習のポイント

方式ごとの認証情報の配置と、利用者認証に使える手段の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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