NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア開発工程において,ドキュメント一覧をあらかじめ決めておくこと
- イドキュメント作成計画に基づき,その進捗管理を行うこと
- ウドキュメントの機密性を確保するための対策を講じること
- エプログラム変更に伴い,ドキュメントを遅滞なく更新すること
解き方のヒントを見る
仕様と文書を照らし合わせる視点
システムの説明と関連文書を確認するときは、個々の言葉の印象だけで判断せず、同じ対象・条件・範囲を扱っているかを対応づけ、記述同士の関係と前提を落ち着いて整理します。
この問題で問われていること
一つの記述だけを抜き出して結論を急がず、仕様と文書の間で、対象となる機能や前提条件、適用される範囲の対応関係にずれがないかを確認する観点に集中して、全体の整合性を考えてください。
視点
仕様と文書を比較する際は、記述の対応関係を整理し、対象・前提・適用範囲が同じ枠組みで扱われているかを確認する視点を持ちます。
確認ポイント
- 比較する記述の対象をそろえる
- 前提条件や適用範囲を確認する
- 記述同士の対応関係を整理する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
稼働中のシステム仕様とドキュメントの不一致を防ぐには、システムに変更が加えられた際、その内容を関連するドキュメントへ速やかに反映する管理が必要です。
理由
プログラム変更後に文書を更新しなければ、利用者や保守担当者が古い仕様を参照し、誤操作や保守ミスにつながる。したがって、変更と文書更新を結び付けることが不一致リスクの低減になる。
比較
文書一覧の決定は対象の明確化、作成計画の進捗管理は作業状況の把握、機密性対策は情報漏えい防止に関する活動です。いずれも重要だが、稼働中の仕様との内容不一致を直接抑えるチェックポイントではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ドキュメント一覧をあらかじめ定めることは、作成・管理すべき文書の対象を明確にする活動である。しかし、一覧を決めただけでは、後から変更されたプログラムの仕様が各文書へ反映されたかを確認できず、稼働中システムとの不一致を直接低減することにはならない。
選択肢イ
これは不正解だよ。ドキュメント作成計画に基づく進捗管理は、予定どおり文書作成を進めるための管理である。作成作業の遅れは把握できるが、稼働後のプログラム変更に応じて文書内容が更新され、実際の仕様と一致しているかを直接保証するものではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ドキュメントの機密性を確保する対策は、許可されていない閲覧や漏えいを防ぐための情報セキュリティ上の管理である。文書を安全に保管できても、記載内容が稼働中のシステム仕様と一致するとは限らず、設問のリスクへの直接的な対策ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。プログラム変更に伴ってドキュメントを遅滞なく更新すれば、利用者や保守担当者が古い仕様を参照する可能性を抑えられる。システムの実際の状態と文書の内容を継続的に対応させる活動であり、両者の不一致リスクを低減するチェックポイントに該当する。
学習のポイント
文書管理では、作成計画だけでなく実システムとの同期を意識して学習する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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