NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア社内の秘密保持体制が構築できない場合
- イセキュリティ分野のソフトウェアで,アルゴリズムを公開したくない場合
- ウ他社に積極的に技術使用許諾して,ライセンス収入を得たい場合
- エリバースエンジニアリングによって技術が容易に明らかになる場合
解き方のヒントを見る
技術情報保護を考える視点
技術情報の保護方法を検討するときは、情報の性質だけでなく、事業上の価値、管理の実行可能性、利用範囲との関係を整理し、複数の観点を分けて順序立てて考えることが大切です。
この問題で問われていること
一つの観点として、対象となる技術情報を誰がどの場面で扱うのかに注目し、必要な管理の範囲と継続性を確認してください。名称や印象だけで判断せず、目的との整合性を見ます。
視点
技術情報の保護を学ぶ際は、情報の価値、公開や共有の必要性、管理にかかる負担、将来の利用計画を切り分けて考えます。制度名の暗記ではなく、目的と運用の関係を整理しましょう。
確認ポイント
- 対象情報の価値と、保護が必要となる理由を整理できているか確認する。
- 関係者や利用場面の広がりが、管理のしやすさにどう関係するか考える。
- 短期的な効果だけでなく、継続的な運用と将来の事業利用も視野に入れる。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
ノウハウとして秘匿する戦略は、特許出願による公開を避けたい技術で、かつ秘密管理を継続できる場合に適しています。アルゴリズムを公開したくない場合が該当します。
理由
特許出願では技術内容が公開されるため、アルゴリズムを外部に公開したくない場合には、秘密として管理するノウハウの保護が適しています。したがって正答はイです。
比較
ノウハウによる保護には秘密管理が必要で、リバースエンジニアリングなどによって容易に内容が判明する技術には向きません。また、ライセンス収入を得る目的では、第三者に示せる権利の確保が重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。ノウハウとして秘匿するには、秘密として管理できる体制が必要です。社内の秘密保持体制を構築できない場合は、情報が漏れるリスクが高く、秘匿による保護を適切に維持できません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。アルゴリズムを公開したくないセキュリティ分野のソフトウェアでは、特許出願による公開を避け、ノウハウとして秘密管理する選択が適切です。設問の条件に合致します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。他社に積極的に技術使用許諾してライセンス収入を得たい場合は、権利の範囲や利用条件を第三者に示せることが重要です。秘匿を前提とするノウハウ管理は、この目的に適しません。
選択肢エ
これは不正解だよ。リバースエンジニアリングで技術が容易に明らかになる場合、秘密として保持しても第三者に把握されやすく、ノウハウによる保護が続きません。秘匿に適した条件とはいえません。
学習のポイント
特許による公開とノウハウによる秘匿の使い分けを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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