NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ルータの機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    MAC アドレステーブルの登録情報によって,データフレームをあるポートだけに中継するか,全てのポートに中継するかを判断する。
  2. イ
    OSI 基本参照モデルのデータリンク層において,ネットワーク同士を接続する。
  3. ウ
    OSI 基本参照モデルのトランスポート層からアプリケーション層までの階層で,プロトコル変換を行う。
  4. エ
    伝送媒体やアクセス制御方式の異なるネットワークの接続が可能であり,送信データの IP アドレスを識別し,データの転送経路を決定する。
解き方のヒントを見る

通信の流れから役割を整理する視点

ルータに関する記述を読むときは、個別の用語を暗記で判断せず、通信がどの範囲を通り、どの段階で何を担う説明なのかを切り分け、前後の関係を整理して考えてみましょう。

この問題で問われていること

確認の中心は、説明されている働きが通信全体のどの位置に関係するかです。送信側・中継・受信側などの流れを頭の中で整理し、役割の説明と周辺情報を分けて読み取ります。

視点

通信の流れを簡単な図に置き換え、各記述が示す対象・タイミング・目的を同じ基準で見比べます。用語の印象だけで決めず、説明の対象がどこにあるかを確認することが大切です。

確認ポイント

  • 説明の対象が通信のどの範囲に置かれているか
  • その記述が示す段階と、前後の流れとのつながり
  • 役割そのものの説明と、補足的な条件や効果の区別
正解と解説を見る

正解

エ

解説

適切なのはエです。ルータは異なるネットワークを接続し、IPアドレスを基に宛先ネットワークへの転送経路を決定する。

ルータの基本機能

ルータはネットワーク層で動作し、IPアドレスなどの情報から転送先や経路を判断する。伝送媒体やアクセス制御方式が異なるネットワーク同士を接続する役割も持つ。

他の機器との比較

MACアドレスを使ってデータフレームの転送先ポートを判断するのは、主にブリッジやスイッチの役割です。トランスポート層からアプリケーション層のプロトコル変換は、一般的なルータの説明ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。MACアドレステーブルを使ってデータフレームの転送先ポートを選び、必要に応じて全ポートへ中継するのは、データリンク層で動作するブリッジやスイッチの機能である。ルータの経路判断はIPアドレスに基づくため、この説明はルータの機能として不適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。ネットワーク同士を接続するという点はルータにも関係するが、ルータはOSI基本参照モデルのネットワーク層でIPアドレスを使って転送経路を判断する。データリンク層でネットワークを接続する機器の説明になっているため、ルータの機能としては適切ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。トランスポート層からアプリケーション層までの階層でプロトコル変換を行うという説明は、異なるプロトコル間の変換を担うゲートウェイなどに当てはまる。ルータは主にネットワーク層でIPパケットの転送経路を決定する機器なので、この記述は適切ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ルータは伝送媒体やアクセス制御方式の異なるネットワークを接続でき、送信データのIPアドレスを識別して、宛先ネットワークまでの転送経路を決定する。これはネットワーク層で動作するルータの基本的な機能を正しく説明している。

学習のポイント

ルータ、スイッチ、ゲートウェイの役割をOSI層と識別情報で区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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