NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アあるタスクの実行中に,別のタスクに切り替え,かつ実行権を渡すこと
- イ各タスクの実行順序を決定すること
- ウタスクの内部状態,置かれた状況,与えられた条件など,タスクの実行に必要な各種情報のこと
- エ複数のタスクを同時に実行しているかのように見せかけた状態のこと
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役割と流れを整理する視点
この分野では、用語を暗記するよりも、処理が始まってから完了するまでの流れを分け、各段階で誰が何を判断し、次に何が起こるかを対応づけて考えると整理しやすくなります。
この問題で問われていること
選択肢を比べるときは、個々の表現の印象ではなく、処理の各段階における役割の境界と、前後のつながりが一貫して説明されているかという一点に注目してください。
視点
処理の流れを時系列に並べ、登場する役割を抽象的に分けて考えます。そのうえで、開始条件、引き継ぎ、待ち合わせ、完了条件の関係を図にして確認すると、説明同士の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 処理の開始から完了までを時系列で区切る
- 各段階の役割と責任の境界を確認する
- 前後のつながりに矛盾がないか確かめる
正解と解説を見る
正解
ア
解説
タスクのディスパッチとは、実行中のタスクから別のタスクへ切り替え、CPUの実行権を新しいタスクへ渡す操作です。したがって正答はアです。
理由
ディスパッチは、実行中のタスクを別のタスクへ切り替え、そのタスクにCPUの実行権を渡す処理です。タスクの実行順序を決めることとは異なり、決定された順序に従って実際の実行対象を変更する。
比較
各タスクの実行順序を決めるのはスケジューリング、タスクの実行に必要な状態や情報はコンテキスト、複数タスクを同時実行しているように見せる状態は多重処理などに関係する。これらはディスパッチとは別の概念です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。タスクのディスパッチは、実行中のタスクから別のタスクへ切り替え、CPUの実行権を移す操作を指す。したがって、実行対象を変更して実行権を渡すというアの説明が、用語の意味に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。各タスクをどの順番で実行するかを決めるのは、スケジューリングの役割である。ディスパッチは、その決定結果に基づいて実際に実行するタスクを切り替え、実行権を移す操作なので、実行順序の決定そのものを表すイは不適切である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。タスクの内部状態や実行に必要な情報は、タスクのコンテキストに当たる。ディスパッチはその情報自体を指す用語ではなく、タスクを切り替えて実行権を渡す処理を指すため、ウは説明が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数のタスクを同時に実行しているかのように見せかけた状態は、多重処理やタイムシェアリングなどの考え方に関係する。ディスパッチはその状態そのものではなく、実行対象を切り替える個別の操作なので、エは不適切である。
学習のポイント
ディスパッチ、スケジューリング、コンテキスト、多重実行の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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