NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ

平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

サプライチェーンマネジメントの改善指標となるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    残業時間の減少率
  2. イ
    販売単価下落の防止率
  3. ウ
    不良在庫の減少率
  4. エ
    優良顧客数の増加率
解き方のヒントを見る

指標を読むときの確認の視点

改善指標を検討するときは、数値の大小だけで判断せず、何を対象に、どの時点で、どの目的に照らして測っているかをそろえ、変化を同じ条件で読み取れるか確認することが大切です。

この問題で問われていること

一つの指標が示す範囲と、改善したい対象との対応関係に注目し、比較の条件、測定の時点、解釈の前提がずれていないかを順に確認してください。数値そのものではなく、読み方の条件をそろえることを意識します。

視点

指標は単独の数値として見るのではなく、測定対象、期間、比較基準、改善目的の組み合わせとして整理します。まず同じ条件で比べられるかを確認し、その後に変化の意味を考えると、表面的な増減に引きずられにくくなります。

確認ポイント

  • その指標が直接測っている対象は何か
  • 比較する期間や範囲はそろっているか
  • 数値の変化を改善目的と結び付けて解釈できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

サプライチェーンマネジメントでは、調達から生産、物流、販売までの流れを連携させ、在庫や供給の無駄を抑えられているかを評価する。

理由

サプライチェーンマネジメントは、需要に合わせて調達・生産・物流・販売を連携させ、過剰な在庫や滞留を減らす考え方です。そのため、在庫の適正化を直接示す指標が改善評価に適している。

比較

残業時間や販売単価、優良顧客数は、主に労務管理、価格政策、営業・顧客管理の成果を表します。これらは重要な経営指標だが、サプライチェーン全体の効率を直接測る指標とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。残業時間の減少率は、従業員の作業負荷や業務効率、労務管理の改善を示す指標である。サプライチェーン全体の調達量、生産量、物流、在庫の適正化を直接評価する指標とはいえない。

選択肢イ

これは不正解だよ。販売単価下落の防止率は、価格政策や商品価値、販売戦略の成果に関わる指標である。供給計画や在庫、物流の連携によって流れの無駄を改善できたかを直接示すものではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。不良在庫の減少率は、需要に合わない仕入れや生産、滞留による在庫の無駄がどれだけ減ったかを示す。調達・生産・物流・販売の連携改善を、在庫の適正化という形で直接評価できる。

選択肢エ

これは不正解だよ。優良顧客数の増加率は、顧客満足度や営業、マーケティング活動の成果を表す指標である。顧客層の変化は把握できても、サプライチェーン上の在庫や供給の効率を直接測る指標ではない。

学習のポイント

部門別の成果と供給連鎖全体の最適化を区別して考える

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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