NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ
平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅰ 問2
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア検査用のデータは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
- イ受信側では,付加されてきた検査用のデータで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
- ウ送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用のデータを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
- エ送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
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CRC誤り検出方式を考える視点
CRCの設問では、個別の用語や表現を暗記で照合するのではなく、送受信データをどの観点で捉え、検査結果から何を判断しようとしているかを整理して、選択肢の説明の軸を確認しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、説明が扱っている対象・目的・判定の関係が一貫しているかです。通信の流れを図に置き、どの段階の何を説明している文かを見極めてから、断定の範囲を慎重に読み比べましょう。
視点
方式の説明を読むときは、入力される情報、追加される情報、受け手が行う確認、確認結果の扱いを同じ粒度で並べます。用語の印象ではなく、説明の対象と役割が対応しているかを整理することが重要です。
確認ポイント
- 説明の主語と対象が途中で入れ替わっていないか
- 目的と判定結果のつながりが過度に一般化されていないか
- 用語の定義ではなく、文全体の因果関係を確認できるか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
CRCは、生成多項式を用いて検査対象データから検査用データを作り、送信データに付加して誤りを検出する方式です。検査用データの長さや除算の方法、生成多項式の共有に注意します。
理由
CRCでは、送信側が検査対象データを生成多項式に基づいて処理し、その結果から検査用データを作成して元のデータに付加します。受信側はこの付加された情報を含むデータを用いて、伝送中の誤りを検査します。
比較
検査用データは1ビットに限定されず、受信側の処理も検査用データだけで検査対象データを割るものではありません。また、送信側と受信側で異なる生成多項式を用いると、同じ基準で検査できません。
選択肢ア
これは不正解だよ。CRCの検査用データは、生成多項式を用いた処理で得られる余りに基づくビット列であり、必ず1ビットになるわけではない。検査用データを1ビットと限定している点が誤りです。
選択肢イ
これは不正解だよ。受信側は、付加された検査用データだけを除数にするのではなく、検査対象データと検査用データを組み合わせた受信データを生成多項式で検査する。記述の割り方がCRCの処理と異なります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。送信側は、検査対象データを生成多項式に基づいて処理し、得られた検査用データを元のデータに付加して送信する。この流れは、受信側で誤りを検出するためのCRCの基本動作に合致します。
選択肢エ
これは不正解だよ。CRCでは、送信側が作成した検査用データを受信側が正しく検査できるよう、基本となる生成多項式を送受信側で共通に用いる。異なる生成多項式を使うという説明は誤りです。
学習のポイント
生成多項式、検査用データの長さ、送受信双方の処理を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅰ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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