DBデータベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ
令和7年度秋期 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アビューの列名は、基の表の列名と異なる名称で定義することができる。
- イビューは、基の表から指定した列を抜き出すように定義するものであり、行を抜き出すように定義することはできない。
- ウ二つ以上の表の結合によって定義されたビューは、結合の仕方によらず更新操作ができる。
- エ和両立な二つの表に対し、和集合演算を用いてビューを定義することはできない。
解き方のヒントを見る
記述が成り立つ前提を確かめる
関係データベースに関する内容を検討するときは、記述がどのような前提の下で成り立つのかに注目しましょう。明示された条件と、自分が知識や経験から補っている条件を区別すると、判断の根拠を整理しやすくなります。
この問題で問われていること
考える際は、判断の根拠として使う条件が、与えられた情報の中で確かめられるかに焦点を当ててください。普段の利用経験から当然だと思っている条件を無意識に加えていないか、判断を支える前提に立ち戻って点検しましょう。
視点
前提とは、ある判断を支える条件のことです。知っている事例を当てはめる前に、その事例で必要だった条件が今回も確かめられるかを意識すると、思い込みによる判断を避けやすくなります。
確認ポイント
- 判断に使う前提を言葉にできているか
- その前提の根拠を与えられた情報にたどれるか
- 経験から条件を付け足していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。ビューの列名は基の表と異なる名称にできます。また、行の抽出や和集合による定義も可能ですが、結合したビューを常に更新できるわけではありません。
理由
ビューの列名は、ビュー定義で指定する列名や問い合わせ内の列の別名によって、基の表の列名と異なる名称にできます。利用者に示す列名を変更しても、基の表の列名自体は変更されません。したがって、アが適切です。
比較
ビューは指定した列だけでなく、WHERE句の条件に合う行だけを取り出すようにも定義できます。結合ビューの更新には、構造やDBMSの仕様による制限があります。また、和両立な表に対するUNIONを使ったビューも定義できます。ビューの定義が可能であることは、更新が可能であることを意味しません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ビューの列名は、基の表の列名とは異なる名称で定義できます。ビュー定義で列名を指定したり、選択する列に別名を付けたりすることで、利用者に分かりやすい名称を示せます。列名を変えても、対応する基の表の列名自体が変更されるわけではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。ビューは列を抜き出すだけでなく、条件に合う行を抜き出すようにも定義できます。例えば、基の表のうち特定の部署に属する行だけを参照するビューを、WHERE句による条件指定で定義できます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。結合によって定義されたビューの更新可否は、結合条件やビューの構造、DBMSの仕様などに依存します。基の表のどの行を更新するか一意に対応付けられない場合などは制限されるため、「結合の仕方によらず」とは言えません。
選択肢エ
これは不正解だよ。和両立な二つの表であれば、和集合演算を用いた問い合わせをビューの定義に使えます。SQLではUNIONを利用して両方の表の行をまとめます。和両立とは、列数が同じで、対応する列のデータ型に互換性があることです。
学習のポイント
ビューを定義できることと、そのビューを更新できることを区別し、列名の指定、行の抽出、結合、和集合の性質を整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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